毎日忙しく過ごしていたら、ある日突然頭皮に違和感が・・・いつのまにかできてしてしまう、円形の脱毛斑。ちまたでは10円ハゲとか、それよりも大きいと500円ハゲと呼ばれることも。ストレスが原因と思われていますが、脱毛を発見することで、ショックを受けて更にストレスでひどくなってしまうのではと心配になり悪循環に・・・。
誰にでもなってしまう可能性のある円形脱毛症。ここでは、その原因についてご紹介致します。原因をしって、過度な心配をしないようにしましょう。
円形脱毛症とは?
一般的には、10円くらいの円形または楕円形の脱毛斑が突然生じる症状のことをいいます。また、ひどい場合、10円玉位の脱毛斑が徐々に頭皮全体に広がってしまったり、眉毛やまつ毛、体毛に及ぶこともあり、症状は様々です。
円形脱毛症の原因は?
円形脱毛症の原因は様々な説がありますが、近年「髪の毛の毛母細胞や毛乳頭を自己の免疫細胞が誤作動を起こして、攻撃してしまう「自己免疫疾患」を原因とする説が有力のようです。またそれ以外の原因など、詳しく見ていきましょう。
■自己免疫疾患による場合
私たちの身体は病気やウィルスから身を守るために、自らの免疫細胞が働いています。ところが免疫細胞が異常に発生して、誤作動を起こし自分の身体の一部を異物とみなして攻撃してしまう場合があります。
円形脱毛症の場合、Tリンパ球が毛根を異物と勘違いして、攻撃してしまうために発症すると考えられています。このように毛根が攻撃されることで、元気な髪の毛が抜け落ちてしまうのです。また円形脱毛症は、橋本病やバセドウ病などの甲状腺疾患や関節リウマチ、筋無力症など各種の自己免疫疾患と併発することがあるといわれています。
■アトピー性疾患による場合
アトピー素因のある方、例えばアトピー性皮膚炎、気管支炎、アレルギー性鼻炎などをもっている方の場合、円形脱毛症になりやすいと言われています。これを裏付けるように円形脱毛症になった方の40%以上の方がアトピーの素因をもっていると言われており、円形脱毛症と深い関係があると考えれています。
■精神的なストレスによる場合
精神的なストレスを受けることで、それに抵抗しようとして、交感神経が活発になります。交換神経は心肺を早く動かしたり、体温をあげる働きがあり、身体がストレスに負けないように戦う準備を始めます。
ただ、この時のストレスが強かったり長引いたりすると交感神経に異常をきたしてしまう事があります。すると血管を収縮させ、頭部の血流が悪くなり、その結果、毛根への栄養が行き届かなくなって脱毛がおこると考えられています。
また、ストレスは毛根への栄養補給を妨げるだけでなく、自己免疫疾患や内分泌異常などの様々な疾患の誘因になりやすいとも言われています。
■遺伝による場合
男性の薄毛やハゲは「遺伝だから・・・」という話は良く耳にしますが、円形脱毛症も実は遺伝が関与している場合があるようです。
円形脱毛症になった方は家族でも円形脱毛症になる方が多く、さらに親等が近いほど発症率が高いことが分かっています。
■出産後の女性ホルモンの変化による場合
妊娠から出産後における女性ホルモンの減少も、円形脱毛症の原因の1つと考えられています。妊娠中は女性ホルモンの値は通常の100倍以上に増加するのですが、出産をすると一気に通常値に戻ります。女性ホルモンは発毛促進作用がありますが、減少することで抜け毛につながります。そのため出産後は一般的に女性ホルモンが一気に通常値に戻るのと、毛周期のタイミングで産後3~4か月後に抜け毛が多くなります。ほとんどの場合は、頭髪全体のボリュームがダウンする産後脱毛となるのですが、まれに円形脱毛症になる方もいらっしゃいます。その場合、アトピー素因を持つ方は、円形脱毛症になるケースが多いとも言われています。
また、出産後は慣れない育児にストレスを感じたり、育児の忙しさにきちんと食事をとることが出来ず、栄養が不足して抜け毛の原因になることもありますので、出産後は特に気を付けましょう。
円形脱毛症になっても、過度な心配はしないで!
突然、脱毛を見つけてしまったら、ショックを受けたり、不安や心配でいっぱいになってしまうと思います。
でも、時間とともに発毛してくることが多く、私の知り合いでも円形の脱毛斑から頭髪全てが抜け落ちてしまったのですが、それでもきちんと生えてきましたので、過度な心配は不要です。
といっても心配な場合は自己判断せずに、皮膚科など専門医に相談しましょう。
また、脱毛症は、やはりストレスが原因になる場合が多いようですので、生活習慣や働き方などを一度見直してみましょう。
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