先日「世の中の常識を覆す?!各分野にマイクロバブルが与える影響とは?」というタイトルで、主に健康や美容について与える影響をご紹介いたしました。その際、多くの方からの反響をいただきましたので、さらに、深く掘り下げて、今回は「環境・エネルギー分野」における「マイクロバブル」が与えている影響をご紹介しようと思います。
※前回の「世の中の常識を覆す?!各分野にマイクロバブルが与える影響とは?」という記事はこちら↓
ますます拡大する「マイクロバブル」技術の適用分野とは?
1980年頃、水質浄化から始まったマイクロバブル技術
1980年頃マイクロバブルは、ゴルフ場の池やダム、湖などの水質を浄化すことに利用されていました。
ここで、なぜマイクロバブルが水質浄化作用があるのか、不思議に思われる方もいらっしゃると思いますので、簡単にご説明します。
ゴルフ場の池やダム、湖のように有機性汚濁に陥った水は、微生物の呼吸反応で有機物が分解します。その為、水中に酸素が豊富に溶け込んでいる「マイクロバブル」によって酸素供給をすることができるので、水質を浄化するのに有効な技術として活用されました。
1990年代末頃、水産業分野と人間に与える影響にておいて大きく躍進
1990年代の終わり頃から広島県の牡蠣の養殖において、赤潮被害からの救済や、北海道のホタテの味覚の向上、三重県の真珠の成長促進効果など、水産分野においても技術的な成功をおさめたことで、この年以降急速にマイクロバブル技術の適用分野を広げることとなりました。
マイクロバブルが工場の排水処理問題の解決に貢献
高度なハイテク商品を製造するということは、同時に環境リスクを高める物質を生み出さざるお得ない、なんとも痛し痒しの状況でもあります。この典型ともいえるのが、半導体部品の製造工場の排水処理問題です。新製品の増産と同時に、効率的で安全な排水処理の開発が求められていますが、マイクロバブルによって、排水処理能力をアップさせることに成功しました。
マイクロバブルによる洗浄効果アップ
ハイテク製品や機械部品など、機械加工の途中において、高度な洗浄工程が設けれらていることから、その改善と効率化、さらに、洗浄物を洗浄段階で傷つけてしまうこともあるため、それの改善など、様々なことが課題となっています。そこで、マイクロバブルによって洗浄することで、洗浄物を傷つけず、微細な汚れを落とすことにおいて、優れていることが分かっています。
船舶・タンカー船の燃費削減に貢献
タンカー船などの大型船舶の航行において、燃費節約は重要な課題です。そこで、船底付近にマイクロバブルを注入して、摩擦抵抗を低減する技術が注目され、期待されています。
地球温暖化問題にも貢献
地球温暖化問題において、電力、ガス会社では、緊急対応が求められている昨今、マイクロバブルの温熱効果が話題となっています。
マイクロバブルには、血流促進効果があることが分かっていますが、温度換算で約3度から4度に相当すると言われています。ということは例えば39度のお風呂に浸かった場合は、42度~43度に相当するお風呂に浸かっていることと同じになるそうです。
もしこの効果によって低温のお湯のお風呂に入るようになれば、約15%前後のガスの節約になるそうです。
また、低温のお風呂につかることは、ガスの節約だけでなく、体も芯まで温まり、血圧の負担も軽減されるという、一石二鳥にも三鳥にもなりそうな嬉しい効果があります。
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