私たちにとって、入浴は一日の疲れを癒したり、お肌を清潔にしてくれる、とっても大切な時間です。しかし、乾燥肌の方にとっては、入浴方法や湯上りのボディケアを間違えると入浴前よりも、お肌がカサカサになったり、痒くなったり、乾燥肌が悪化して肌トラブルを引き起こすこともあります。ここでは、乾燥肌の方の入浴剤の選び方や乾燥しない入浴方法をお伝えしたいと思います。
乾燥肌にはどんな入浴剤を選んだらいいの?
お肌が乾燥しているという事は、角質層がバリア機能が弱っている状態で外部の刺激にとても敏感になっており、お肌に触れることで、ピリピリとした刺激を感じることもありまます。それでは、乾燥肌の方にはどんな入浴剤を選んだらいいのでしょうか。
刺激になりそうな成分が配合されていないもの
お肌が乾燥している場合、角質層のバリアが機能しないため、これらの合成成分が刺激となって、ピリピリとした刺激を感じやすくなります。特に乾燥が酷く、かゆみを感じたり、掻き壊して傷ができている場合は、天然成分由来のものを選んだり、子どもでも使える入浴剤を選ぶようにしましょう。
そのため、できるだけ次にあげるような成分が配合されていないものを選ぶようにしましょう。
・防腐剤
・合成界面活性剤
・合成着色料
・合成香料
・アルコール など
保湿成分が含まれている保湿系入浴剤
入浴剤といっても様々で、血行促進効果や発汗効果、保湿効果をうったった色々な種類の入浴剤が販売されています。
入浴後は、お肌が最も乾燥すると言われていて、お風呂から上がったら急激に体の水分が蒸発してしまいます。
そこで乾燥肌が気になる方におすすめなのは、保湿成分がたっぷりと入った保湿系入浴剤や美肌系入浴剤です。
これらの入浴剤は入浴することで手の届かない背中も含めて、保湿成分が全身に行きわたり、入浴後の乾燥を防ぐことが出来ます。
乾燥肌の人が入浴の際に気を付けることは?
乾燥肌に効果的な入浴剤と合わせて、乾燥肌対策には「正しい入浴の方法」も大切です。入浴の際は、以下の点を注意しましょう。
少し「ぬるい」と感じるくらいの温度設定を!
熱いお風呂は交感神経を刺激して新陳代謝がupしたり、血流が良くなることでダイエット効果が見込めますが、乾燥肌対策という点では、皮脂や角質内の保湿成分が流れ出てしまいますので、かえって乾燥肌を悪化させてしまいます。そのため入浴中のお肌の潤い成分を逃がさないためにも38度~40度くらいの「少しぬるいな~」と感じるくらいの温度に設定して入浴するようにしてください。
長湯は禁物!お風呂につかるのは10分~15分位
どんなにぬるめの温度だとしても、長時間お風呂に浸かると、やはり大切な皮脂や保湿成分が流出しやすくなりますので、10分~15分くらいにしましょう。
余談ですが、長時間、浴槽に浸かっていると、指がふやけてきますよね。
このふやける原因ですが、角質層は水分を吸収しやすいため、長くお風呂に浸かることで、角質層が水分を吸収してふやけてしまうという事なんです。
その為、最初から角質層がしっかりと保湿され水分が十分に存在していれば、ふやけにくくなります。
体を洗う時は、タオルでゴシゴシこすらない事!
お風呂に浸かって柔らかくなったお肌を、更にタオルでゴシゴシとこすり洗いをすることで、お肌を傷つけたり、お肌の皮脂が落ちすぎてしまいます。
皮膚科の先生によっては、普通に生活をしている分には、お風呂に浸かるだけで余分な皮脂や汗などの汚れは落ちるので、お風呂に浸かるだけで良いと言っている先生もいらっしゃいます。
でも「どうしても石けんで泡わないと気が済まない!」という方は、タオルでこすらずに石けんを泡立てて、手で撫でるようにして洗ってください。
もしかしたら「なでるように洗うなんて、洗った気がしない!」とおっしゃる方もいらっしゃるかもしれませんが、乾燥肌を改善したい場合は、ゴシゴシ洗いは絶対にNGです。ゴシゴシ洗って、その後に保湿クリームをたっぷり塗ったとしても、ゴシゴシとこすり洗いすることで、お肌が傷つき、保湿クリームさえも刺激になる可能性があります。
最初は慣れないかもしれませんが、「洗わない入浴法」を心がけて下さいね。
お風呂上りはクリームでしっかり保湿
乾燥肌の方にとっては、保湿成分の入った入浴剤だけでは、お風呂上りの急激な乾燥に対応しきれない為、お風呂から上がり体をタオルで拭いたらすぐに保湿クリームを塗るようにしましょう。また、タオルで体を拭く際もタオルとお肌の間に摩擦がおきないように、お肌を抑えるように体をふくようにしましょう。
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