日本の法律には「水道法」というものがあって、とても厳しい基準が制定されています。
その為、日本の水道水は蛇口をひねれば透明でキレイな水が出てきて、そのまま飲んでもお腹を壊すことはありません。
このように水道水をそのまま飲んだり、キレイな理由には、塩素で殺菌をしているからです。
そして殺菌に使用している「塩素」が残留塩素として水道水に含まれる基準など、世界と比べてもとても厳しく設定されています。
とはいえ、本当に「塩素」は髪やお肌に影響はないのでしょうか?
そこで、塩素が髪やお肌に与える影響を調べてみましょう。
その1 塩素が髪に与える影響
タンパク質から作られているキューティクルは、塩素の影響によって傷ついてしまいます。
また、一度傷ついた髪は再生することがないため、傷んだ髪のままとなり、つやが無くなったり、枝毛や切れ毛の原因になったり、パサついた状態となります。
また、タンパク質と一緒に髪に含まれるメラニン色素も流れやすい状態となりますので、髪が茶色く変色したりするのも、塩素が影響しています。
部活で水泳をしている人の髪は茶色い人が多いのはそのせいです。
髪の長い女性にとっては、とても深刻ですね!
その2 塩素がお肌にあたえる影響
髪のキューティクル同様にお肌もタンパク質でできていますので、塩素の影響はお肌も例外ではなく影響を与えます。
塩素の影響にとって、お肌の保湿力が下がった状態が続くと、年間を通した慢性的な乾燥肌を引き起こしたり、アトピー性皮膚炎などを悪化させたりしますので、気を付けなければなりません。
プールに入った後に目が赤くなったりかゆくなるのも、塩素によるものです。
■お風呂で塩素の影響を防ぐ方法は?
普段の生活で、塩素が髪や肌にあたるのは、お風呂に入る時と言えます。日本人の場合はお風呂に浸かる習慣があるので、浴槽に溜めるお湯の塩素にも気を付けたいものです。
よく、「一番風呂はよくない!」と言われますが、これは塩素がお肌に与える影響があるからです。ただヒトがお風呂につかることで皮膚から皮脂やアミノ酸などが溶け出して、それが塩素を緩和しお湯を柔らかくまろやかにします。とはいえ、だれも入っていないキレイなお湯の一番風呂に入りたい・・・という人は、塩素を除去する効果のある入浴剤などをいれるのがおススメです。とはえい、入浴剤を入れれば塩素が除去できるということではないので、注意してください!
塩素を除去する成分とは、ビタミンCやミネラルなどです。
また、髪を洗う時に使うシャワーも塩素除去できるカートリッジ付きのものがありますので、塩素除去効果のあるシャワーヘッドを選ぶようにしましょう。