疲れに合わせた入浴剤の選び方・使い方

疲れに合わせた入浴剤の選び方・使い方

お仕事や家事で疲れ果ててクタクタの状態で帰宅し、ついつい面倒くさくてお風呂に浸からずシャワーで済ませてしまうことも…。皆さんも一度はこんな経験を されたことがあるのではないでしょうか?また、入浴をしなかった翌日は、何だか身体がダルくて仕事や家事がはかどらない、というご経験はありませんか?
入浴は、その日の疲れをしっかりと取って翌日を元気に過ごすためのとても大切な時間です。ここでは、入浴剤を使って毎日の疲れを癒す方法についてご紹介しています。

日本人がお風呂好きなのには理由がある

日本は世界的に見ても温泉が多い温泉大国であり、温泉が大好きな日本人も数多くいます。衛生に関する知識や医療の技術が発達していなかった時代から、温泉は病気やケガの治癒や健康促進のために利用されてきました。先人達は、温泉には身体の不調を癒す力があることを知っていたのですね。
今でも「湯治」のために、長期間温泉地に滞留して、療養をされる方もたくさんいらっしゃいますし、そんな温泉が大好き日本人だから、疲れた時やリラックスしたい時には、本能的に「今日はお風呂に浸かりたい」という気持ちになるのでしょう。

疲れの種類に合わせた効果的なケア方法

疲れの種類は大きく分けて2種類あります。1つは、デスクワークや立ち仕事をされる方に多い「静的な疲れ」です。身体をあまり動かさず一定の姿勢をとり続けることで、血流・血行が悪くなることが原因です。もう1つは、マラソンなどの激しい運動によって生まれる「動的な疲れ」です。筋肉に、疲労物質の一種である乳酸が溜まった状態を指します。
「静的な疲れ」の代表的な症状としては、肩こり・頭痛・生理痛・目の疲れ・冷え・寝つきが悪いなどの、「だるい」といった症状が挙げられます。一方で、「動的な疲れ」の代表的な症状は筋肉痛であり、だるいというよりは「クタクタ」という感覚です。

「静的な疲れ」には運動やマッサージを

一定の姿勢を取り続けることで発生する「静的な疲れ」を感じている方は、血液の流れが悪くなっている可能性が高いです。例えば「エコノミー症候群」は、長時間同じ姿勢を取ることで部分的に血流が滞ってしまい、血液の塊(血栓)ができてしまうというものです。血液の流れが悪くなってしまったり、血栓ができてしまったりすると、呼吸困難や心肺停止などの重篤な症状を引き起こしてしまうこともあります。
「静的な疲れ」を感じたら、軽く身体をうごかしたり、歩いたり、泳いだり、ストレッチをしたりなど、軽めの運動をすることをお勧めします。また、ゆっくりとぬるめのお風呂に浸かって、凝り固まって緊張した筋肉を優しくマッサージしてほぐすのも効果的です。静的な疲れは、日常生活に起因して慢性的に起こりやすいものであるため、毎日のケアがとても重要です。

「動的な疲れ」には栄養と休息を

一方で、身体を激しく動かして「動的な疲れ」を感じた時には、栄養と睡眠をしっかりと取り、体内に溜まった乳酸などの疲労物質を排出することで、疲れを解消することができます。また予防策として、運動前に乳酸の蓄積を緩和するクエン酸が含まれた食品やサプリメントを摂取したり、時間をかけてゆっくりとストレッチをしたりすることもおすすめです。
また、静的な疲れと同様に、動的な疲れもお風呂に入って筋肉を揉んだりマッサージしたりすることによって、溜まった疲労物質を排出しやすくすることが可能です。「動的な疲れ」は疲労物質が排出されることで解消できるため、日々疲れがたまっていくものではありません。

入浴剤で更に疲労回復の効果を高めましょう!

どちらの疲れのケアにも効果的なのが「入浴」です。またこの入浴の効果を更に高めることができるのが入浴剤です。入浴剤には、体を温めて痛みを和らげる「温浴効果」や、身体の汚れを落としてお肌を清潔にする「清浄効果」などの効果があるものが販売されています。その他にも、リラックス効果・血行促進効果・発汗作用など、様々な種類の入浴剤がありますので、ご自身の疲れや症状に合わせて入浴剤を選んでみることをお勧めします。