背中は自分で見る機会が少ないうえ手が届かないため、肌荒れが起きてもうまくケアができない部位です。
とくに一人暮らしの方や忙しい方は、ゆっくり背中のケアをしている時間もないですよね…。
しかし背中は皮脂が多く角質層が厚いため、性別や年齢関係なく肌荒れしやすくこまめなケアが必要な部位。放置しておくと悪化する可能性もあります。
そこで今回は以下の内容を解説します。
- 背中に肌荒れやニキビができる4つの原因
- 背中の肌荒れでできるニキビの種類
- 自分でできる対処方やグッズ
自信の持てる背中を目指したい方はぜひご覧くださいね。
◇背中の肌荒れやニキビができる4つの原因
背中の肌荒れやニキビができてしまう原因には、以下の4つがあります。
- 皮脂やすすぎ不足の汚れ
- 衣類などの摩擦や蒸れ
- 生活習慣の乱れ
- 肌の乾燥
詳しく解説します。
原因①皮脂やすすぎ不足の汚れ
皮脂汚れやボディーソープやシャンプーなどのすすぎ残しは、背中の肌荒れやニキビができる原因のひとつです。
皮脂の過剰な分泌やシャンプーなどの洗い残しは、毛穴が詰まるだけでなく菌のエサとなり増殖。悪性の菌が増殖して炎症を起こし、ニキビなど肌トラブルを招くのです。
汗やボディーソープなど、背中の汚れをシャワーで十分に流すことが大切です。
原因②衣類などの摩擦や蒸れ
背中の肌荒れやニキビは、衣類などの摩擦や蒸れが原因になる場合があります。
摩擦による刺激で肌にダメージを与えてしまったり、汗で蒸れて菌が繁殖したりするからです。
とくに敏感肌の方や汗をかきやすい時期には衣服選びが重要です。通気性や吸水性に優れた素材や肌に優しい素材を選ぶとよいでしょう。
原因③生活習慣の乱れ
生活習慣が乱れると、ホルモンバランスを崩し背中の肌荒れやニキビができやすくなります。
ホルモンバランスは皮脂量やターンオーバーに影響するため、常に意識しておきたいポイントです。
生活習慣の乱れは、以下のようなものを指します。
- 食生活
- 睡眠不足
- ストレス
誰しもが偏った食事や夜ふかしなどをしがちです。就寝時間や食事のバランスは意識次第で改善ができるため、肌荒れを機に正してみてもいいかもしれません。
生活習慣の乱れは体の不調にも影響を及ぼすので、上手にリセットしましょう。
原因④肌の乾燥
肌の乾燥も背中の肌荒れやニキビの原因です。
肌は乾燥すると防御機能が働き皮脂を過剰に分泌。分泌された皮脂が毛穴に詰まり、背中の肌荒れやニキビが発生してしまうのです。
乾燥は、かゆみなどの別のトラブルにもつながるため、なるべく早めに対処しておくことがおすすめです。
◇背中の肌荒れでできるニキビの種類
背中の肌荒れでできるニキビは、段階によって4種類に分けられます。
ニキビの種類 | 特徴 |
①白ニキビ | 初期段階のニキビ 毛穴に皮脂がつまり白く見える |
②黒ニキビ | 酸化で黒く変化 白ニキビが進行したもの |
③赤ニキビ | アクネ菌が増殖 炎症が起こってる |
④黄ニキビ | 赤ニキビが悪化 化膿で黄色くみえる ニキビ跡になりやすい |
ニキビの跡は、色素沈着で茶色く見えるものや凹んだクレーター状の跡などさまざまです。
凹んだクレーター状のニキビ跡になってしまうと、真皮層まで細胞が壊れているためセルフケアで治すことができません。
ニキビは重症化する前に、早めに対策することが大切です。
◇背中の肌荒れはニキビに似た「マラセチア毛包炎」かも
背中の肌荒れがよくならない場合はニキビに似た「マラセチア毛包炎」の可能性があります。
マラセチア菌は誰の皮膚にも存在するカビの一種。汗や湿気を好む夏に増殖しやすく、炎症を起こすと毛包炎を引き起こします。
見た目がニキビと似ていることから症状を判別することが難しいですが、治療法はニキビと異なるため、注意が必要です。ケアしても症状が変わらないようであれば、マラセチア毛包炎を疑ってもよいかもしれません。
ケアをしても症状が変わらなかったり悪化したりする場合は、早めに皮膚科を受診するようにしましょう。
◇背中の肌荒れを予防・対処する5つの方法
背中の肌荒れを予防・対処するには以下の5つの方法があります。
- 入浴の仕方を工夫する
- ストレスを溜めない
- バランスのとれた食事をとる
- 睡眠時間を確保する
- 肌のケアをする
すぐ始められることばかりなので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
予防法①入浴の仕方を工夫する
背中の肌荒れは、入浴法を意識するだけで改善されることがあります。
皮脂やすすぎ残しは肌荒れを起こしてしまうため、背中を清潔に保つことが重要です。
入浴時に意識したいことは以下の通り。
- 洗う順番を上から行う
- ゴシゴシ洗わない
- シャワーでしっかり流す
洗う順番を髪から始めてだんだん下に向かうように行うと、背中のすすぎ残しが減らせます。
背中は確認しづらく流しきれていないこともあるため、シャワーで入念に流してくださいね。
予防法②ストレスを溜めない
背中の肌荒れを予防・対処するには、ストレスを溜めないことがポイントです。
ストレスが溜まると自律神経やホルモンバランスが乱れる原因に。ホルモンバランスが崩れると皮脂分泌の増加や、ターンオーバーの乱れが生じるため肌荒れを招いてしまいます。
運動したり音楽を聞いたりするなどして、ストレスを溜め込まないよう過ごしましょう。
予防法③バランスのとれた食事をとる
バランスのとれた食事を意識すると、背中の肌荒れに効果が見込めます。
糖分や脂質を多く含むものは皮脂分泌が増えやすいため、肌荒れやニキビが気になる際は控えるとよいでしょう。
とくに健やかな肌に導いてくれるビタミンは、積極的に摂りたい栄養素です。
<ビタミンを多く含む食材>
ビタミンの種類 | 期待できる効果 | 多く含まれる食材 |
ビタミンB2 | 皮脂分泌を調整 皮膚や粘膜の保護 |
牛肉、豚肉、納豆、牛乳 |
ビタミンB6 | 皮脂を抑制 皮膚炎の予防 |
いわし、さんま、鮭、いか |
ビタミンC | 色素沈着の防止 ニキビ跡の修復 |
トマト、キウイ、いちご |
ビタミンE | ターンオーバーの促進 抗酸化作用 |
うなぎ、いわし、オリーブオイル |
※ 参考:https://www.chocola.com/symptom/nikibi-04
栄養のバランスを気にしつつ、食事に取り入れるようにしましょう。
予防法④睡眠時間を確保する
しっかり睡眠をとることで背中の肌荒れの予防・対処に繋がります。
肌のターンオーバーを促進する成長ホルモンは、睡眠中に多く分泌されるため、十分な睡眠をとらないと成長ホルモンが正常に分泌されず、肌のターンオーバーが乱れてしまいます。
さらに睡眠時間だけでなく「睡眠の質」をあげるとホルモンバランスが整うため、こだわってみるとよいでしょう。
睡眠の質を上げるおすすめの方法は、以下の通りです。
- 夕食は就寝3時間前までに済ませる
- ぬるめのお風呂に入る
- 寝室の照明を暗くする
寝室が明るいと睡眠ホルモンのメラトニンの分泌が抑えられ寝つきが悪くなり、睡眠の質も低下させます。
体内時計を正常化し朝とのメリハリをつけることが大切です。
予防法⑤肌のケアをする
顔と同じように、背中の保湿もおこないましょう。
背中が乾燥するとターンオーバーの乱れや皮脂の過剰分泌で肌荒れが起きてしまいます。
ニキビができにくいかどうかを判定する「ノンコメドジェニックテスト済み」のものや、刺激の少ない保湿剤を選ぶと安心です。
ただし背中は手が届かずケアがしにくいですよね…。
そんな方は、洗浄効果のあるシャワーヘッドや保湿ができる入浴剤を取り入れてみるのもおすすめです。浴びるだけで皮脂汚れを落としてくれるシャワーや、浸かるだけで肌がうるおう入浴剤なら苦労することがないので、検討してみるとよいかもしれません。
◇まとめ
背中の肌荒れはさまざまな原因により年齢や性別関係なく誰にでも起こり得る現象です。
肌のケアはもちろん、生活習慣や入浴法など肌荒れの改善を見込める方法はいくつかあるので、ぜひ試してみてください。
ただし症状が改善されなかったり悪化するようであれば、専門医の早めの受診が大切です。
肌荒れを放置しておくとニキビ跡として残ってしまうこともありますので、予防や正しい対処法を心がけましょう。
とはいえ手の届かない背中を毎日ケアするのは大変ですよね…。
そんなときは、手軽に背中のケアができるアイテムを取り入れるのがおすすめです。
なおエミュールでは、保湿や洗浄の効果が期待できる入浴剤を取り扱っています。
保湿成分をたっぷりと含んだ入浴剤を入れたお風呂に浸かるだけで、背中はもちろん全身の保湿ケアが可能です。
手軽に背中のケアを楽にケアを継続したい方は、ぜひ試してみてくださいね。