「毎日シャンプーしているのに頭がにおう」
「汗をかいていないのに脂っぽい」
梅雨の湿った環境や気温が高くなる夏は、とくに頭のニオイが気になる時期。自分はもちろんのこと、他人に不快感を与えているのではと不安に感じてしまいますよね…。
しかし頭のにおいは原因を理解して、しっかりと対策をおこなえば早期の改善が期待できます。
今回は、頭のにおいやベタつきの原因や正しいケアの方法などの対策をまとめました!におわないスッキリ頭皮にしたい方は、ぜひ参考にしてくださいね。
◇頭のにおいの原因を知ろう
頭のにおいの主な原因は、皮脂の過剰分泌による菌の繁殖です。
私たちの頭皮には、皮脂を分泌する毛穴が多数あります。この皮脂は髪や地肌を保護する役割を担っていますが、過剰に分泌されると菌が繁殖し、においを発します。
頭皮はもともと、他の部位に比べて皮脂の分泌量が多い部位。皮脂の分泌量はTゾーン(おでこと鼻周り)の2倍以上とも言われているため、きちんとしたケアが必要なのです。
◇頭のにおいは男女で違うの?
皮脂の分泌量は、女性よりも男性のほうが約1.5倍多いと言われています。男性は女性に比べ、皮脂の分泌を促す男性ホルモンの量が多いためです。
一方、女性でも思春期や月経周期前後など、ホルモンの影響で皮脂分泌が盛んになる時期があります。そのため、一時的に頭のにおいが気になるという方もいます。
◇自分の頭のにおいを確かめる方法
自分の頭のにおいは、自分の枕や頭皮を触った手のにおいをかぐことで確認できます。
脂っぽいにおいがしたり、ベタつきがあれば、周囲にもにおいが伝わっている可能性が高いでしょう。
◇頭のにおいが気になる時のシャンプー法
頭のにおいが気になる方は、頭のケアの方法を見直してみるのがおすすめです。正しいシャンプーのコツを5ステップでまとめましたので、参考にしてくださいね。
【ケア①】ブラッシングと予洗いで毛穴の汚れをあらかじめ落とす
洗髪前にブラッシングすると、老廃物や汚れが取れるため洗浄効果が上がります。
さらに予洗い(お湯だけで髪を洗う)をすれば、汚れが落ちるだけでなく、シャンプーが泡立ちやすくなるメリットも!スタイリング剤やワックスなどの油分も多少落とせるので、ブラッシングや予洗いから丁寧に行いましょう。
【ケア②】正しいシャンプー方法
髪をしっかりとぬらし、シャンプーを手に取って泡立てます。泡立ちが良いほど、頭皮の毛穴にある皮脂汚れを吸着しやすいため、なるべく細かい泡を作るようにしましょう。
洗う時は、爪を立てずに指の腹を使って、マッサージするように洗うのがポイントです。これにより血行促進にもなり、頭皮環境が改善されます。
【ケア③】コンディショナーは頭皮につけない
コンディショナーは毛髪への栄養補給が目的なので、頭皮につけるのは避けましょう。
頭皮につけると毛穴が詰まり、かえって皮脂が溜まってしまう可能性があります。
【ケア④】しっかり洗い流す
洗い残しがないよう、生え際をはじめ頭皮全体をしっかりとすすぎ洗いをします。
部分的なすすぎ残しによってにおいが発生することもあるため、全体をしっかりと流してくださいね。
【ケア⑤】早めに乾かす
洗髪後の湿った頭は、菌が繁殖しやすい環境のため、できるだけすぐに乾燥させることが大切です。
ただし熱風を1点に当ててしまうと頭皮が乾燥し、かえって皮脂の分泌を促してしまうことも…。ドライヤーをするときは、頭皮から10cm以上離して、全体へまんべんなく当てるのがポイントです。
◇頭のにおいが気になる時のNG行動
頭のにおいが気になる際は、以下の行動は控えましょう。
- 過剰な洗髪
- 脂っぽい食事
- 睡眠不足
詳しく解説します。
【NG①】過剰な洗髪
1日に何度も頭皮を洗うのは逆効果です。
健康的な頭皮には適度な皮脂が必要ですが、過剰な洗浄により必要な皮脂まで除去してしまう可能性があります。頭皮が乾燥すると、かえって脂が過剰に分泌されるようになり、さらなるにおいの原因にもなりかねません。
また過剰な洗浄により、健康的な頭皮に必要な常在菌を減らしてしまう可能性も。雑菌が繁殖する原因となってしまうため、シャンプーは多くても、1日2回程度にしておきましょう。
【NG②】脂っぽい食事
脂っぽい食事は皮脂の過剰分泌を招くため、脂分の多い揚げ物やジャンクフードは控えめにしましょう。
和食をはじめ、野菜を中心とした食事を心がけることで、皮脂のコントロールが期待できます。
【NG③】睡眠不足
睡眠不足は血行不良やストレスを招き、頭皮環境に悪影響を及ぼします。
とくに睡眠中に分泌される「成長ホルモン」は、髪の育成や頭皮のターンオーバーに欠かせません。健康的な頭皮や髪を保つためには、十分な睡眠時間の確保に加え、睡眠の質も高めましょう。
◇それでも頭のにおいが取れない時は?
正しい方法で対策をしても、なかなか頭のにおいが改善されない場合は、以下の方法を試してみましょう。
- シャンプーを変更する
- ヘッドスパを受ける
- シャワーヘッドを交換する
詳しく解説します。
方法①シャンプーを変更する
一般的なシャンプーで改善が見込めない時は、クレンジングシャンプーやスカルプシャンプーなどの、頭皮の皮脂汚れに特化した製品に変更するのがおすすめです。これらには頭皮クレンジング効果が期待できる成分が配合されています。
ただし肌に合わない場合もあるので、無添加やアミノ酸系の優しい処方のものを選ぶこともおすすめです。
方法②ヘッドスパを受ける
頭皮の専門家によるヘッドスパは、手動によるブラッシングやマッサージで古い角質や過剰な皮脂を取り除いてくれるほか、血行を促進する効果も期待できます。
さらにヘッドスパでは、薬用シャンプーや薬用トリートメントを使用することもあり、悩みに沿ったケアができるのもポイント。プロの手と製品で対処できるのが、大きなメリットです。
方法③シャワーヘッドを交換する
シャワーヘッドの中でも、毛穴よりも小さい気泡を発生させる「ファインバブルシャワー」は、皮脂汚れの洗浄効果に期待できます。
自分ではケアしきれない箇所の洗浄も期待できるので、手間もかかりません。シャンプーとシャワーのダブルで皮脂汚れにアプローチできます。
◇まとめ
頭のにおいは皮脂の過剰分泌が主な原因で、適切なケアが必要不可欠です。正しいシャンプーのやり方を身に付け、生活習慣の改善にも気を付けましょう。
それでもにおいが取れない場合は、シャンプーやシャワーヘッドを交換したり専門のケアを受けたりするなど、別の対策を講じる必要があります。においが気になる際はもちろんのこと、におわないための対策としてケアを意識することも大切です。
においは人の印象を左右するものでもあります。頭のにおいが気になる方は、ぜひ紹介した対策を試してみてくださいね。
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