「なぜ寝汗をかくの?」
「寝汗が気になって熟睡できない!」
「簡単にできる寝汗対策はある?」
ベタつく寝汗が気になり、熟睡できずに悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
寝汗は誰でもかくものですが、量が多い場合には何かしらの理由があります。
今回は、寝汗をかく理由とすぐにできる対応を解説します。睡眠の質をあげてぐっすり朝まで眠りたい方は、ぜひご覧くださいね。
◇知っておこう!寝汗の正体
寝汗とは就寝時にかく汗のことです。健康な大人で、コップ1杯分の汗をかいているといわれています。
寝ている間に汗をかくことに不安に感じる方もいますが、就寝中にかく汗は体温を下げて熟睡させる役割があり、生理的な現象です。
◇寝汗の「なぜ」を解く5つの原因
寝汗をかく原因として考えられるのは、以下の5つです。
- ストレス
- ホルモンバランス
- アルコール
- 眠る環境
- 体の異常
詳しく解説します。
①ストレス
ストレスで身体に負荷がかかると、寝汗が増加しやすい傾向にあります。
大きなストレスは自律神経を乱し、交感神経と副交感神経の移行が順調にいかずバランスが乱れるからです。自律神経の乱れによって体温調整の機能が低下し、必要以上の寝汗につながることがあります。
②ホルモンバランス
ホルモンバランスが崩れると、寝汗に影響を与えるといわれています。
ホルモンは、発汗機能や体温調節機能と関係が深い自律神経と密接な関係にあるため、汗の量に影響が出ます。
また加齢による更年期障害も、ホルモンバランスが崩れて起こる症状です。女性は生理前にもホルモンバランスが崩れ体温が上昇しやすいため、寝汗をかきやすくなります。
③アルコール
お酒を飲みすぎは寝汗を誘発しやすくなるので、注意が必要です。
飲酒は有害な「アセトアルデヒド」を体内に生成させる作用があるのですが、通常は肝臓内で分解され老廃物として流れていきます。
相当な量のアルコール摂取はアセトアルデヒド量も増えるため寝汗が増加するのです。
アルコールの摂取量が多い方は、飲酒を控えてみると症状が緩和することもあります。
④眠る環境
環境が睡眠に適していないと、汗の量が増える傾向があります。
寝室が暑すぎたり布団が暖かすぎたりする状況は、必要以上に発汗を促します。また寝具やパジャマの風通しや吸水力が良くないと、熱がこもりやすくなるため避けましょう。
⑤体の異常
寝汗は体に異変が起きているサインの可能性もあります。
寝室の環境や生活に寝汗をかく原因がない場合は、病気を疑ってみるとよいでしょう。
過剰な汗は以下の病気である可能性があります。
- 睡眠時無呼吸症候群
- 多汗症
- 甲状腺関係
過剰な汗に加え体調が良くない状態が続く場合は、医師の診断を受けることをおすすめします。
◇寝汗を放置すると起こるトラブル
寝汗は、以下のようなトラブルを引き起こしてしまうこともあります。
- 睡眠不足になる
- 体調を崩す
- 肌荒れを起こす
- 体臭が強くなる
睡眠不足になると免疫力が落ち、風邪を引きやすくなったり肌の不調に繋がったりすることがあります。
菌の繁殖により汗臭くなることもあるので、清潔にする意識も大切です。
寝汗を頻繁にかくようになったら、早めに対処しましょう。
◇寝汗が多量のときにできる対策
寝汗を多くかいてしまう際に試したい対策は、以下の5つです。
- 吸湿性に優れたパジャマを着る
- 寝具や環境を見直す
- 就寝前にコップ1杯の水を飲む
- ストレスを解消する
- 生活習慣を正す
すぐに実践できることばかりなので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
①吸収性に優れたパジャマを着る
吸汗速乾性のあるパジャマは、今すぐできる寝汗対策です。
汗を吸わないパジャマは、湿気による不快感が増し熟睡ができないこともあります。
綿やシルク、麻など吸湿性に優れた素材のパジャマであると、不快感を軽減できるでしょう。
手触りや着心地に満足なパジャマは、身につけるだけで快適な眠りをサポートしてくれそうですね。
②寝具や環境を見直す
寝汗対策では、よく眠れる環境作りするとよいでしょう。
夏は25℃前後、冬は17℃前後が適温で、湿度は50%程度が快適です。湿度に合わせて除湿機や加湿器を使用するとより快適な空間に近づきます。
また季節によって寝具の素材を使い分けるのもおすすめ!夏は冷感マットや速乾性のあるシーツ、冬は放湿性の高い布団などを選びましょう。
寝心地の良い空間になれば、寝汗の改善だけでなく睡眠の質も高まり気持ちよく過ごせますよ!
③就寝前にコップ1杯の水を飲む
就寝前に水を飲むことで、寝汗が気にならなくなることがあります。
寝汗による不快感は、体内の水分量が少なく汗がベタベタしていることが原因。寝る前の水分補給で汗の質を変える意識をしてみるのもよいでしょう。
ただし一度に大量の水分を摂ってしまうと、トイレが近くなり眠りを妨げてしまいます。水の量はコップ1杯程度にしておくと安心です。
④ストレスを解消する
ストレスをうまく解消できると、寝汗に対処できます。
運動や瞑想、趣味などストレス解消法は人それぞれですが、最も手軽なのが「入浴」です。
湯船に浸かると副交感神経が優位に働き、リラックスできます。効果を高めたい場合には、リラックス効果がある香りの入浴剤を一緒に使ってもよいでしょう。
リラックス効果のある香りは、以下のようなものです。
- スイートマージョラム
- ラベンダー
- オレンジ・スイート
参考:日本アロマ協会
特にオレンジ・スイートの香りは、神経の緊張を和らげる働きがあるのでぜひ試してみてくださいね。
⑤生活習慣を正す
毎日の生活サイクルを正すと、寝汗が治まることがあります。
起床や就寝、食事の時間などにバラつきがあると、体内時計がズレて自律神経が不安定になります。
また定期的な運動も重要で、ストレッチやウォーキングなど継続しやすい軽い運動を取り入れるのもおすすめです。
1日リズムを体に知らせるために、朝起きたらすぐにカーテンを開けて朝日を浴びるのもいいですね!睡眠ホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌が減少するので、目覚めが良くなり体内時計が正常化されます。
規則的な生活習慣は、ストレスが軽くなるメリットもあり一石二鳥です。
◇寝汗対策をしてすっきりとした朝を迎えよう
寝汗の原因はさまざまで、状況に合った適切な対策が重要です。
とくに自律神経を整えることは、寝汗だけでなくメンタルの安定につながる重要なポイント!規則正しい生活を意識したり入浴で心身ともにゆっくりと休ませるとよいでしょう。
エミュールでは、洗浄効果があるミネラルを配合した入浴剤を取り扱っています。入浴だけで肌の汚れが落ちるため、寝汗による汗の臭いが気になる方にもおすすめしています。
汗で悩む方は、ぜひ入浴剤を使用したお風呂でリラックスしてくださいね。