保湿してるけどどうも良くならない。
頭皮は自分の目で確かめることが難しいため、フケやかゆみなどのトラブルケアに悩んでいる方も多くいます。
しかし頭皮トラブルの原因を理解し、しっかりと対処をすれば頭皮のお悩み改善はそう難しくはありません。
今回はフケの原因と対処法、そしてフケの改善に役立つ意外な「アレ」についてご紹介します。
■頭皮のフケやかゆみの原因
フケは不衛生であることが原因の頭皮トラブルと思われがちですが、実はそうともいいきれません。
原因はさまざまであるため、フケが気になる際はどのような状況であるのか原因の検討を付けることが改善への近道になります。
・乾燥している
そもそもフケは、皮膚から剥がれ落ちた古い角質です。
頭皮も皮膚と同じくターンオーバーにて古い角質が剥がれ落ちるサイクルをたどっているので、表皮が剥がれること自体はそもそも異常なことではないといえます。
ただし正常なターンオーバーによって剥がれる古い角質は、垢のように小さく、洗う際に落ちるため目立ちません。
日常生活で「フケ」として目立ってしまう時は、頭皮が乾燥しターンオーバーが乱れることで、落ちるべき古い角質が落ちず、ある時固まってフケになり剥がれ落ちている状態です。
洗っていない時に剥がれ落ちたり、大量に落ちたりするため目立ってしまうのです。
「乾燥」は頭皮に限らず皮膚トラブルの原因になり得ます。
・常在菌のバランスが乱れている
頭皮には、頭皮の健康を保つために必要な細菌が存在しますが、その細菌が悪さをしていることも考えられます。
フケの症状がみられる際は、乾燥や刺激から守ってくれる「表皮ブドウ球菌」や頭皮を弱酸性に保ってくれる「アクネ菌」など頭皮の健康をサポートしてくれる善玉菌が減少しているか、炎症を起こしたり頭皮の健康状態を害する悪玉菌が増殖しています。
頭皮も皮膚と同様、細菌によって皮膚の環境がコントロールされるため、善玉菌と悪玉菌のバランスが乱れているとトラブルが起りやすいです。
常在菌の影響でフケの症状がおこる原因は、正しく洗髪できていなかったり、生活習慣の乱れであることが考えられます。
・ストレスを感じている
頭皮のフケは日常生活で感じるストレスが原因であることも考えられます。
ストレスによってホルモンバランスが崩れると、皮脂や水分のコントロールに大きな影響を与え、頭皮のターンオーバーが乱れやすくなります。
頭皮のターンオーバーが乱れると、乾燥はもちろんのこと肌のバリア機能が弱まるため、炎症などさまざまな肌トラブルが起こったり、発症した症状を改善する力が弱まり治りにくくなったりします。
外部からの刺激ではないため頭皮に関係ないと思われがちですが、身体の内側からも影響を受けます。
思い当たるふしがないか、心と向き合ってみましょう。
■乾燥やフケの対処法
フケは一度発症すると改善までに時間がかかることがあります。
原因の見当が付く方は、ポイントを絞って対処するとより短時間で効果を得られるはずです。
フケが気になった後はもちろんのこと、フケが出ないための予防としても効果的なので、頭皮のためにぜひ意識しておきましょう。
・洗浄力の強いシャンプーは控える
頭皮を含め皮膚の潤いを保つためには「水分量」と共に「油分量」も重要です。
洗浄力の強いシャンプーを使うと、潤いを保つ必要な油分まで洗い落としてしまう可能性があります。
水分量と油分量のどちらか一方が十分であっても意味がなく、両者のバランスがとれないと乾燥の原因になりフケに繋がります。
洗浄力が強すぎないシャンプーや、保湿をうたっているシャンプーを使うなどをして頭皮の皮脂を保つとフケが改善されるでしょう。
・ゴシゴシ洗いをやめる
シャンプー時にゴシゴシと強めに洗う方は注意が必要です。ゴシゴシ洗いは頭皮の潤いを保つ必要な成分まで洗い落としてしまい、汚れは落ちますが頭皮の乾燥に繋がります。
また頭皮が傷つき、乾燥以外の頭皮トラブルを起こす可能性もあります。
頭皮もお顔と同じように敏感な肌の一部です。フケの原因となる乾燥や傷を避けるためにも、優しく丁寧に洗うことを心がけましょう。
・保湿剤を使用する
パラパラと落ちるフケの主な原因は乾燥です。頭皮の乾燥ケアとしては保湿が効果的で、フケが治ることはもちろん、頭皮のターンオーバーの乱れを修復する効果に期待ができます。
ドラッグストアやインターネットでは、頭皮の保湿をサポートする頭皮用の保湿剤も売られています。種類としてはローションタイプ、オイルタイプ、美容液タイプ、育毛剤タイプ、保湿用のシャンプーなどとさまざまです。
効果や使い方など自分にあった保湿剤を継続的に使うことで、フケの改善に期待ができるでしょう。
・ドライヤーの使い方に注意する
頭皮が乾燥する原因には「ドライヤー」の使い方の問題も考えられます。
地肌に直接温風が当たるドライヤーは乾燥を引き起こす可能性が高いからです。頭皮から近すぎる距離で乾かしたり、一箇所に温風をあて続けると頭皮へのダメージが強く乾燥に繋がります。
乾かす時は10センチ以上離した距離から、髪全体にまんべんなく温風をあてていくイメージで乾かすと乾燥しにくいため、フケ予防になるでしょう。
・規則正しい生活をする
フケはストレスが原因となっているケースもあります。
ストレスとなる事柄を避けたり、ストレス発散をすることも大切ですが、ホルモンバランスを整えるために重要なのは「規則正しい生活」を送ることです。
バランスの取れた食事、良質な睡眠など生活の基本を整えることで、身体と心が整い、ストレスを感じにくい状態にすることができます。
フケの原因は頭皮だけに注目しがちですが、内面から整えることで改善に繋がることもあるため、正しい生活を意識することも大切です。
・紫外線対策をする
肌へダメージを与えるといわれている「紫外線」は、頭皮も影響を受けます。
強すぎる紫外線を長時間浴びると、頭皮は乾燥したり炎症を起こしたりしてフケの原因になることがあります。
紫外線が比較的強い春から夏の時期は帽子を被ったり、日焼け止めスプレーをかけたりと頭皮の日焼けにも注意をしましょう。
■何をしても改善されない時は「シャワー」に注目
乾燥や刺激を避けたり、きちんとケアをしていてもなかなか改善されないこともあります。
そんな時はシャワーに注目してみましょう。あまり気づかれない盲点となりがちですが、頭皮トラブルが改善する可能性はおおいにあります。
・シャワーの温度を調整する
熱すぎるシャワーは必要な頭皮の皮脂を流してしまうことから、乾燥を引き起こしてしまいます。特に冬場はシャワーの温度を高くしがちです。シャワーの温度は38°C〜40℃くらいに設定し、フケの原因となる乾燥から守りましょう。
・シャワーヘッドを変える
「シャワーヘッド」はあまり意識をされないグッズですが、さまざまな効果に期待ができるため、フケをはじめ頭皮トラブルの改善に役立つことがあります。特殊なシャワーヘッドは、シャワー内に小さい気泡が発生するように設計されているため、毛穴へダイレクトに届き、洗浄効果はもちろんのこと、保湿や保温の効果が高まります。
シャワーが毛穴まで届くことである程度の汚れが落ち、洗浄力の強いシャンプーやゴシゴシと強く洗う必要がありません。頭皮へ余計な刺激を与えずに済むため、余計なダメージを回避できます。
また小さい気泡を含んだ温水が地肌にと届くと、頭皮の血行が良くなり頭皮のターンオーバーを促進してくれる効果も。頭皮だけでなく髪全体や身体の乾燥が改善されるでしょう。
保湿剤やシャンプーなどフケのケア製品は消耗品なので、改善まで買い続けなければならず費用がかかります。しかしシャワーヘッドなら、一度購入してしまえばその後の買い替えはよほどのことがない限りありません。
初期費用はかかっても結果的に安く済む可能性もあります。
頭皮やお肌のケアのためにシャワーヘッドを見直すのは、意外と盲点です。どうしても治らないという方はぜひ試してみてください。
■まとめ
頭皮のフケの原因や対処法についてご紹介しました。
フケの原因は乾燥であることが多いですが、根本的な原因をたどるとやはり肌のターンオーバーの影響が大きいでしょう。
しっかりと保湿をしたり、生活習慣を正すことが大切です。
また意外とケアに効果的なのがシャワーヘッドです。
頭皮への刺激を避けたり血行をよくしたりする効果があるため、肌トラブルを防ぎながらターンオーバーを整えてくれます。
何をしても頭皮トラブルが改善されない!という方は、これを機にシャワーヘッドを見直してみてはいかがでしょうか。