犬の皮膚も乾燥するの?
保湿ケアってどうしたらいい?
乾燥する季節、また愛犬の異変に皮膚の乾燥を疑うこともありますよね。
犬の皮膚は人間と同じように乾燥するため、定期的な保湿ケアが必要です。
この記事では犬の皮膚が乾燥する原因や対策、おすすめのケアグッズをご紹介します。
乾燥症状が改善できれば、症状を伝えられない愛犬のストレスをひとつ減らせるはずです。
ぜひ参考にしてくださいね。
🐶犬の皮膚は乾燥しやすい
犬の保湿はあまり聞き慣れないかもしれませんが、実は人間よりも乾燥しやすく保湿ケアが必要です。
なんと犬の皮膚は人間の1/3ほどの厚みしかありません。
人間の表皮は約0.2㎜ですが、犬は0.05〜0.1㎜。
人間の赤ちゃんの皮膚でも0.1㎜なので、犬の皮膚がいかに薄いかということがわかりますよね。
皮膚は薄いほどダメージを受けやすく非常にデリケートです。
また水分を保持しにくいため、日ごろから保湿をはじめとするスキンケアが必要です。
🐶犬の皮膚が乾燥しているときの症状
犬の皮膚が乾燥している時には以下のような症状がみられます。
・フケ
・カサつき
・かゆみ
・毛のパサつき
・毛玉
特に足の付け根や肉球、お腹周りなど毛に覆われていない部位が乾燥しやすい傾向にあります。
かゆみを発症している場合、本能のままに掻きむしってしまうため、出血してしまうことも。
人間と違い、我慢したり症状を伝えたりできないため、飼い主さんの日々の観察が大切です。
🐶犬の皮膚が乾燥してしまう原因
犬の皮膚が乾燥しやすい原因は「皮膚の薄さ」が関係していますが、その他に考えられる要因もあります。
◆洗浄力の強いシャンプー
洗浄力の強いシャンプーは、健康的な皮膚を保つために必要な皮脂まで洗い流してしまいます。
健康的な皮膚は水分と油分のバランスが重要なので、どちらか一方が不足すると乾燥を引き起こしてしまうのです。
とくに犬の場合、汚れや匂いが気になって洗浄力の強いシャンプーを使ってしまいがち。
表面上はきれいになるかもしれませんが、皮膚の乾燥を引き起こしてしまう可能性があるので注意が必要です。
◆栄養不足
皮膚や毛並みなどの乾燥がみられる際には、栄養が不足していることも考えられます。
十分な栄養が摂れていない場合、皮膚の生成や修復をサポートするために必要な成分が不足し、皮膚のターンオーバーが乱れます。
乾燥や皮膚トラブルになりやすいとともに、改善にも時間がかかるため、食事にも意識してみましょう。
◆ストレス
犬はストレスを感じると「必要以上に体(皮膚)を舐める」習性があります。
通常よりも免疫が落ちている状態もあいまって、赤みやフケ症状が出ることも。
皮膚トラブルが悪化し乾燥しやすくなったり、アレルギーを発症することもあります。
◆室内の乾燥
乾燥している環境が原因で乾燥肌になっている可能性があります。
皮膚が人間の3/1ほどと外気の影響を受けやすく、皮膚の水分が奪われやすいです。
室内はもちろんのこと、屋外であっても湿度が低い冬の時期は特に注意が必要です。
◆皮膚病
皮膚の乾燥は皮膚病が原因であることも考えられます。
花粉やハウスダスト、生活環境内で起こりうるアレルギーの「アトピー性皮膚炎」や、膿皮症、脂漏症のほか、ダニなどの害虫や寄生虫が原因で起こる皮膚トラブルも同じような症状だからです。
症状の有無に関わらず、保湿をしても改善が見られない場合には皮膚病も疑いましょう。
🐶犬の皮膚が乾燥したときの改善法
犬の皮膚は非常にデリケートで、乾燥を含む皮膚トラブルになりやすいです。
皮膚が乾燥しているときに関わらず、日ごろから保湿ケアを行うことがオススメです。
◆保湿スプレーやクリームを塗る
ペットショップやインターネットには犬用の保湿剤が数多く販売されています。
保湿剤の種類はさまざまですが、毛が長い犬種はスプレータイプがおすすめです。
クリームよりも皮膚に付けやすかったり、毛に付きにくいため犬が舐めてしまったりする心配がありません。
クリームのようにベタベタしないため、部屋が汚れないというメリットもあります。
乾燥が気になる際はもちろんのこと、日常でもケアがしやすいですね。
◆保湿効果の高いシャンプーを使う
自宅でシャンプーをする際は、「高保湿」のシャンプーを選びましょう。
乾燥の原因でもお伝えした通り、健康的な皮膚には適度な皮脂も必要です。
保湿力が高いシャンプーは、油分を落としすぎない優しい成分で合ったり、皮膚の水分を逃がさない成分が含まれたりしています。
なおペットショップなどでシャンプーを依頼する際は、皮膚の状態に合わせてケアをしてくれることが多いため安心です。
◆部屋を加湿する
室内犬であれば部屋の加湿も効果的です。
人間も同じですが、潤った肌を保つ湿度は約60%といわれています。
冬の時期は20%を下回ることも多いですから、部屋の大きさに合った加湿器を使い十分な加湿を行いましょう。
◆ドッグフードを変えてみる
アレルギーや栄養不足で乾燥している場合は、ドッグフードをかえてみるのも一つの手です。
基本的にドッグフードには必要な栄養素が十分に含まれていますが、年齢や体重、犬種などによって必要量が異なります。
素材や成分のアレルギーがあったり、栄養が必要量に達していない可能性もあるため、ドッグフードを変えて様子をみてみましょう。
🐶シャワーで乾燥が改善することも
愛犬の皮膚の乾燥は「シャワー」で改善される可能性があることをご存知でしょうか?
ウルトラファインバブルといって髪の毛よりも小さい気泡をふくむ水を作り出すシャワーは、保温や保湿、匂い対策としての効果が見込めます。
小さい気泡を含んだシャワーは、毛穴を通して肌の奥まで水分が浸透し、保持するため保湿効果に期待ができます。
また、洗浄力の強いシャンプーを使わなくても、毛穴の奥の汚れをかき出してくれるので肌に必要な皮脂を必要以上に洗い落とすことはありません。
いいものだと3万円ほどするシャワーヘッドですが、保湿スプレーの相場が2,000〜3,000円相当であることを考えると、コスパが良いといえます。
3,000円の保湿剤を10個買った分と同じ料金ですよね。
シャワーヘッドは長期にわたって使い続けられ、よほどのことがない限り買い替えることはないでしょう。
数千円の保湿剤を都度購入するよりもトータル費用は抑えられるはずです。
節水効果があること、また飼い主さんも使えるという点も含めると使うメリットは大きいですよ。
🐶まとめ
犬の皮膚が乾燥したときの保湿ケアをご紹介しました。
犬がかゆがったり毛がパサついているときは乾燥している証です。
洗浄力の強いシャンプーや湿度の低い環境は、乾燥症状を悪化させてしまいます。
皮膚の保湿を行うことや、乾燥しない環境づくりが大切です。
またウルトラファインバブルを発生させるシャワーヘッドを使ったシャワーケアも効果的。
保湿はもちろんのこと匂いも軽減される効果があり、一石二鳥です。
保湿ケアグッズを都度買うよりも費用を抑えられたり、飼い主さんも効果を実感できたりとメリットがたくさん!
愛犬の皮膚の乾燥が気になったらぜひ一度、シャワーヘッドも見直してみてくださいね。