気になる汗臭い原因を解明!汗の種類や男女の違いによるニオイも紹介

気になる汗臭い原因を解明!汗の種類や男女の違いによるニオイも紹介

「自分が汗臭い気がする」
「汗のニオイを消す方法が知りたい」

気温が高くなると汗をかくことが増え、自分のニオイが気になってきた方もいるのではないでしょうか。

電車やエレベーターなどの密集時はもちろんのこと、日常生活でも汗がにおっているのではないかと心配になりますよね。しかし、しっかりと原因を理解し対策をすれば、汗のニオイは軽減できます。

今回は、汗の臭さが気になる方に向けたニオイの原因や対策を解説!においやすい人の特徴も紹介しているので、汗のニオイを気にせず過ごしたい方は、ぜひご覧くださいね。

 

◇汗が臭い時に考えられる3つの原因

自分の汗が臭いと感じる時は、以下の原因が考えられます。

  • 細菌が繁殖・反応している
  • においやすい汗をかいている
  • 汗腺が正常に機能していない

ひとつずつ解説します。

 

原因①細菌が反応している

汗が臭くなる原因は、汗に皮脂や垢が混ざり合い細菌が反応しているためです。

本来汗は無臭ですが、肌の常在菌が汗を分解する際にニオイの原因となる「アンモニア」や「脂肪酸」を発生させます。それが汗のニオイとなり臭くなるのです。

また皮脂汚れや垢は細菌のエサとなり増殖します。皮膚が不衛生な状態は、ニオイをさらに強くしてしまうため清潔に保つように心がけましょう。

 

原因②ニオイを発しやすい汗をかいている

もともと汗は無色無臭ですが、排出される汗腺の種類によって「においやすさ」は異なります。

汗を出す「汗腺」には以下の2種類があり「アポクリン腺」から排出される汗のほうが、ニオイを発しやすいと言われています。

  エクリン腺 アポクリン腺
無色 乳白色
成分 99%が水分
残りは塩分や尿素、乳酸など
70〜80%が水分
残りはタンパク質や脂質、アンモニアなど
部位 全身 脇の下、外陰部など
役割 体温調節 フェロモンを分泌

 

アポクリン腺から排出される汗には、タンパク質やアンモニアなどニオイのもととなる成分が含まれているのが特徴です。

人によって汗腺の数や大きさは異なりますが、ストレスや喫煙、飲酒の影響を受けることも。汗のニオイが気になる方は生活を見直してみるのも有効です。

 

原因③汗腺が正常に機能していない

汗腺が正常に機能していないと、汗がにおう原因になります。

汗はそもそも血液を原料としてできており、白血球や赤血球などを取り除いた血漿(けっしょう)から作られています。血漿(けっしょう)に含まれるミネラルは、本来は汗腺で吸収されて体内に戻るため水分だけが汗として排出されますが、汗腺に異常があるとこの機能が働きません。

無色無臭であるはずの汗に、ろ過されなかったカリウムやナトリウムが含まれるため、ニオイが発生するのです。

 

◇汗が臭い人と臭くない人の違い

汗が臭い人と臭くない人は、ニオイを発する汗をかきやすいかどうかの違いがあります。

臭い汗とそうでない汗の違いは、以下のとおりです。

  臭くない汗 臭い汗
汗の質 サラサラ ベタベタ
蒸発 しやすい しにくい
粒の大きさ 小さい 大きい

 

ベタベタする汗をかくのは、汗腺の機能が衰えている証拠です。主な要因として、空調による体温調節機能の低下や、運動不足による発汗機能の低下が考えられます。

発汗機能を高めるためには、軽い運動を続けるのがおすすめです。自然に発汗できるように意識して生活を送りましょう。

 

◇汗のニオイを抑えるためにできる3つの方法

汗の臭いを抑えるには、以下の3つ方法があります。

  • 体や衣類を清潔に保つ
  • 生活習慣を見直す
  • お風呂に浸かる

詳しく解説します。

 

方法①体や衣類を清潔に保つ

汗の臭いを抑えるためには、体や衣類を清潔に保つことが重要です。

  • 汗をかいたらこまめに拭き取る
  • 通気性や吸収性の高い衣類を着る
  • 皮膚のケアをする

汗をそのまま放置しておくと、ニオイの原因になる雑菌が繁殖しやすくなります。こまめに拭いたり着替えたりするなど、肌を清潔に保つ工夫をしましょう。汗拭きシートや濡らしたタオルなど、湿ったものを使用すると発汗も抑えられますよ。

また、肌の環境がニオイの原因になっていることも考えられます。ムダ毛の処理や角質除去など、肌のケアもおこなうのがおすすめです。

 

方法②生活習慣を見直す

汗のニオイは、生活習慣を見直すことで改善できる可能性があります。特に以下の3つの習慣は、重要です。

  • 食生活
  • 規則正しい生活
  • 運動

揚げ物や肉などはニオイの原因になりやすいと言われるため、なるべく避けたい食品です。和食を意識した「バランスの良い食事」は、食生活によるニオイ対策のひとつになるでしょう。

ストレスもニオイの原因として考えられるので、入浴や睡眠、運動なども意識してみてくださいね。

 

方法③お風呂に浸かる

汗のニオイを抑えるポイントは、シャワーで済まさずしっかりとお風呂に浸かること。嫌なニオイに変化しやすいドロドロ汗の改善に期待できる「手足高温浴」と「半身浴」をセットでおこなうのもおすすめです。

 手足高温浴 熱めのお湯(42〜43℃)
肘下と膝下のみで10〜15分浸かる
半身浴 ぬるめのお湯(37〜38℃)
みぞおちまで10〜15分浸かる

 

これらは発汗効果に期待できますが、自宅で2種類のお湯を用意して実践するのは少し難易度が高いですよね。

そんな方は、入浴剤や洗浄効果のあるシャワーヘッドを利用するのもひとつの手です。発汗作用や洗浄効果に期待できる入浴剤は、汗のニオイが気になる方に向いているでしょう。

◇自分の汗臭さを確認する方法

自分の汗臭さを確認する方法は、以下の3つです。

  • ガーゼを脇に挟んでニオイをかぐ
  • 衣類を袋に入れてニオイをかぐ
  • 人に聞いてみる

自分で簡単に確認できる方法もあるので、参考にしてみてくださいね。

 

方法①ガーゼを脇に挟んでニオイを嗅ぐ

自分の汗のニオイを確かめる方法に「ガーゼテスト」と呼ばれるものがあります。

「ガーゼテスト」とは、ガーゼを脇に挟み数分間運動したあとに、ガーゼのニオイをチェックする方法のこと。ガーゼがない時はティッシュでも代用可能です。

運動後にガーゼを鼻に近づけて臭い場合は、汗にニオイがある証拠です。

他人にも気づかれる可能性があるため、汗の対策をしたほうが良いでしょう。

 

方法②衣類を袋に入れてニオイを嗅ぐ

着用した洋服を袋に入れてニオイを嗅ぐことで、自分が汗臭いか確認できます。

脱いだ衣服を袋に入れた後は、少し時間を置いたりコーヒーの臭いを嗅いだりして嗅覚をリセットしてからチェックするとよいでしょう。

ジッパー付きの袋は密閉しやすく、正確にニオイをチェックできますよ。

 

方法③人に聞いてみる

自分でニオイを確認してもわからない場合は、家族や友人など親しい間柄の人に聞いてみるのもひとつの方法です。

ただし人の汗のニオイを嗅ぐのも、また嗅がれるのもあまり気分のいいものではありません。汗のニオイに悩んでいることを素直に相談し、了承を得たうえでおこなうのがおすすめです。

汗をかいた後に、少し離れた場所から臭いかどうか判断してもらいましょう。

 

◇女性で汗の臭いが気になる方はホルモンが原因かも

女性で汗のニオイが気になる方は、ホルモンバランスによる影響かもしれません。以下のような状況がある場合は、汗がいつもよりニオイうことがあります。

  • 更年期
  • 生理
  • 便秘

これらはすべてホルモンバランスや自律神経に関わる症状です。自律神経の乱れは、発汗や水分量の調整がうまくできず、においやすい汗をかく可能性があります。

また便がたまると、体内に菌が増えて腐敗臭をともなった有害物質が発生します。有害物質は血液に吸収され全身をめぐり、汗と共に排出されるためにおってしまうことも。

ストレスを溜めないようにリラックスできる環境を整えたり、便秘解消のために発酵食品を摂取したりするなどの工夫をするとよいでしょう。

 

◇まとめ

汗が臭い原因は、皮膚上にいる常在菌と皮脂や垢などが混ざることで起こるケースと、汗に含まれる成分によるケースが考えられます。どちらも汗を放置せず、こまめに拭くことが大切ですが、何より毎日きちんと湯ぶねにつかることで毛穴の中の汗や皮脂を洗い流して、お肌を清潔に保つことが必須です!

また、入浴が面倒な方でも、毛穴の中まで洗浄できるファインバブルシャワーもおすすめです!

ほかにも通気性のよい衣服の着用や規則正しい生活、入浴により改善できる可能性があるため、汗のニオイが気になる方は試してみてくださいね。

またニオイやベタつきが気になる場合は、汗を排出する「汗腺」を鍛えることでニオイを抑えられる可能性があります。ストレス発散や睡眠等の生活習慣と、軽い運動を継続することで改善が期待できるでしょう。