近年は、冬に限らず冷え症状に悩む方が増えてきているように感じます。
足が冷えて寝つきの悪いと睡眠の質の低下にも繋がるため、疲れが取れないといった悪い相乗効果もありますよね。
しかしそんな厄介な足先の冷えも、しっかりと対策をすれば改善ができます。
今回は足先の冷えの原因と対策についてまとめました。
足先の冷えを気にせず、すぐに眠りにつきたい方はぜひ参考にしてくださいね。
寝る前に足先が冷たくなる主な原因は?
寝る前に足先が冷たくなる主な原因は「血行不良」です。身体を温める「熱エネルギー」は血液によって全身に運ばれますが、血液の巡りが悪いと熱エネルギーが全身に行きわたりません。
熱エネルギーは、生きるために必要な「臓器」の体温維持を優先するため、手先や足先など臓器から遠い場所は後回しになる傾向があります。
さらに手先や足先は血管が細いことも血行不良になりやすい要因。
血液が届きにくいということも相まって熱エネルギーが十分に足先に届かず、冷たい状態が続いてしまうのです。
冷えの原因となる血行不良はなぜ起こる?
足先の冷えに繋がる「血行不良」は、どのような原因で引きおこるのでしょうか。考えられる理由について解説します。
1.自律神経の乱れ
自律神経の乱れは、血行不良を引き起こす原因になります。自律神経とは、身体の機能を調整する神経のことで、呼吸や消化など無意識に行われる重要な働きを調整しています。
自律神経の乱れは、以下の原因が考えられます。
- 不規則な生活
- 精神的なストレス
- 身体的なストレス
- ホルモンバランスの乱れ
自律神経は「交感神経」と「副交感神経」の2つの神経のバランスによって保たれています。
中でも血管を収縮させる作用がある「交感神経」には要注意。
ストレスや興奮状態が続くと「交感神経」が優位になり血行不良に繋がりやすくなります。
冷えや不調を感じたときには、血管を広げる「副交感神経」を優位にするのが効果的。
意識的にリラックスできる環境や時間を設けるとよいでしょう。
また「自律神経」は、体温調節をする機能もあります。
気温に対応する機能が正常に働かず、冷え症状が引き起こる可能性もあるのでストレスや生活習慣には気を付けましょう。
2.基礎代謝の低下
血行不良は基礎代謝の低下も関係しています。
基礎代謝とは「生きるために必要なエネルギー消費」のこと。
内臓機能など無意識に行われる活動のエネルギー消費量により、基礎代謝の高さが左右されます。
エネルギーの消費は、体内で熱を発生させる作用があります。
そのため、基礎代謝(エネルギーの消費量)が低い人は高い人よりも熱を発しにくく冷えやすいのです。
基礎代謝が低くなる主な原因は以下の通りです。
- 運動不足
- 加齢
- 不規則な生活
- 乱れた食生活
中でも、運動不足や加齢による「筋肉量の低下」は要注意。
筋肉はエネルギーの消費を助けるほか、熱を生み出したり、蓄える役割があります。
運動不足は基礎代謝の低下に加え、筋肉がもたらす効果を十分に得られません。
筋肉を動かすことによって血液の循環をよくする効果もあるため、身体が冷える時こそ運動をしましょう。
3.キツイ靴下による圧迫
寝るときに足が寒くて靴下をはいている方もいるのではないでしょうか?気持ちはよく分かるのですが、実は寝る時の靴下は要注意。
キツイ靴下や着圧靴下を履いたまま寝ると、圧迫により血流が悪くなる可能性があります。
また寝ているときにかいた汗が冷えることで、足先がより冷たくなってしまうことも…。
靴下はなるべくキツすぎないものを履き、寝るときには脱ぐようにしましょう。
足先を温める方法
寝るときに足先をしっかり温めると睡眠の質も高まりぐっすり眠れます。
足先が温まる3つのポイントをご紹介します。
1.ぬるめのお湯でしっかり入浴をする
冷えの改善に「入浴」は欠かせません。
寝るときまで足先を温かい状態にするためには、以下のようなポイントがあります。
- お湯の温度を38℃~40℃以下のぬるめに設定する
- 10~20分の時間浸かる
- 全身お湯に浸かる
冷えが気になる際に温度の高いお風呂に入る方もいますが、入浴後に急激に体温が下がるため冷えを悪化させてしまう可能性があります。
ぬるめのお湯でゆっくりと浸かることでリラックスでき、副交感神経が優位になります。
自律神経が整いやすい環境を整えると内臓機能や血流が改善されるため、冷えにくくなるでしょう。
保温効果の高い入浴剤を使うとさらに効果が高まりますよ。
2.運動をする
運動はエネルギーを消費させるとともに筋肉を動かし熱を発生させるため、冷えの改善に繋がります。
できればウォーキングやジョギングなどの有酸素運動が効果的ですが、毎日継続するのは難しい場合もありますよね。
そんな方はマッサージやストレッチでも十分です。
血流が全身に行きわたり、熱エネルギーを足先まで運ぶことができます。
またストレッチは筋肉の可動域を広げられるため、日常生活程度の運動でも筋肉が動きやすくなり、運動効果も高まります。
3.寝具を温めておく
足先が寒くて寝れない場合は、寝具を暖めるのも一つの方法です。身体が温まるまでの時間をカバーしてくれるでしょう。
しかし、暖める方法によっては注意が必要です。
電気毛布などの電化製品を使う場合は、寝る時には必ずスイッチを切りましょう。
スイッチを付けたまま寝てしまうと、熱がこもり汗をかきやすくなります。
かいた汗が冷えてしまうと足だけでなく全身が冷え、かえって症状を悪化させてしまうことも。
使い方に注意して暖めてくださいね。
寝る前に足先が温まるおすすめグッズ
寝る前に足先をしっかり温めたい方は「保温効果の高い入浴剤」がおすすめです。
同じ「入浴」でも”さら湯”より”入浴剤”を入れた方が断然保温効果が高まります。
なかでも「無機塩類系」や「炭酸ガス系」の入浴剤がおすすめ。
【無機塩類系】 | 炭酸ナトリウムや硫酸ナトリウムが肌表面のタンパク質と結合し、肌全体にベール(保護膜)を作ります。 ぬめりを感じるこのベールは入浴後も熱を逃さないため、温かい状態を長時間保てます。 |
【炭酸ガス系】 |
シュワシュワと泡が発生する炭酸ガス系の入浴剤は、血行促進効果を高めるため冷えの改善に繋がります。 炭酸ガス(二酸化炭素)は、毛穴から吸収され血管に浸透。炭酸ガスによって血管が広がるため血流が良くなります。 お風呂で温まった血液が足先まで循環されるため冷えの改善効果に期待ができます。 |
エミュールでは保温効果の高い無機塩類系の入浴剤を取り扱っています。
入浴剤に迷ってしまう方は是非お試しになってみてはいかがでしょうか!
まとめ
足先の冷えの原因や対策をご紹介しました。寝る前に足が十分に温かくならないのは、熱を運ぶ血液が足先まで行き届いていないことが大きな原因です。
生活習慣や運動など日常の生活を整えることに加え、入浴後の保温を意識したお風呂の入り方を試してみてください♪
ポイントは保温効果のある入浴剤を入れ、40℃以下のぬるめのお湯でゆっくり浸かること。
温かい状態が長時間続くため、足先の冷えを気にすることなく眠りにつけるでしょう。
睡眠の質が高まれば、美容効果や疲労回復効果も高まるので一石二鳥ですよ!