「夏の肌は乾燥するの?」
「夏に保湿ケアは必要?」
「夏の保湿ってベタつかない?」
汗や皮脂でベタつきやすい夏は、保湿ケアを省略してしまう方も少なくありません。
スキンケアによってさらにベタつくように感じることもあり、ケアの方法に悩みますよね。
しかし夏の肌は非常に乾燥しやすいため、保湿ケアを怠ることで肌トラブルを引き起こしてしまう危険性があります。
今回は、夏の肌が乾燥しやすい原因や、ベタつかないスキンケアのコツをご紹介!ベタつきや化粧崩れなど、夏の肌トラブルに悩む方は、ぜひ参考にしてくださいね。
◇夏に保湿ケアをしないときに起こる肌トラブル
肌の乾燥は、夏に限らず、以下のような肌トラブルの原因になり得ます。
- 皮脂の過剰分泌
- ターンオーバーの乱れ
- 肌のハリやツヤがなくなる
- シミやしわができる
潤いのある若々しい肌は、肌の水分量によって左右されます。とくに夏の乾燥は、湿度が下がる秋や冬の時期に悪化することも考えられるため、入念なケアが必要です。
汗や皮脂などによって一見潤っているように見える肌も、内部は乾燥していることも…。ケアを怠りがちな夏こそ、保湿が必須です。
◇夏の肌が乾燥しやすい原因
夏の肌が乾燥しやすい原因として、以下の3つが挙げられます。
- 紫外線
- エアコン
- 発汗
それぞれどのような理由で乾燥するのか、詳しく解説します。
原因①紫外線
紫外線は、肌に与えるダメージが大きく、乾燥を導く大きな要因になります。
肌を守っている皮脂膜や角質層が紫外線によりダメージを受け、水分を保っている質感細胞脂質やNMFに影響を及ぼします。
水分を蓄える機能がダメージを受けてしまうと、水分を保てなくなるため、肌が乾燥するのです。
紫外線による影響は、乾燥だけではありません。肌の真皮にダメージを与え、しわやたるみなどの症状を加速させたり、軽いやけどのような赤み症状を引き起こしたりすることも。
夏の紫外線は1年の中で最も強いため、保湿とともにUV対策が必須です。
原因②エアコン
夏に欠かせない冷房は、肌が乾燥する原因のひとつです。
エアコンによって室内の空気が冷たくなると、湿度が下がり肌の水分が奪われやすい環境になります。
とくに気温が高い屋外から冷房が効いた涼しい部屋に入ると、急激に肌の水分が蒸発します。心地よい空間なので肌への影響に気づきにくいのですが、エアコンが効いた部屋では肌の乾燥も気にしておきましょう。
原因③発汗
発汗は体温を調整する役割がある大事な機能のひとつですが、汗をかいた後は、肌の水分も蒸発してしまう危険性があります。
汗や皮脂の分泌により肌が潤っていると勘違いしがちですが、実際は乾燥が進行していることも。保湿ケアを怠ると、さらに乾燥が悪化し、肌が皮脂を過剰に分泌させてしまう可能性があります。
ベタつきやテカリの原因になることはもちろん、皮脂が毛穴に詰まって毛穴の開きやニキビなど肌トラブルにもつながります。
◇夏の保湿対策として期待できる3つのケア
夏の乾燥対策として期待できるケアは、以下の3つです。
- 毎日のUV対策
- 丁寧な洗顔
- 保湿ケア
基本的なケアではありますが、重要なポイントなので詳しく解説します。
ケア①毎日のUV対策
夏の乾燥対策は、紫外線から肌を守ることがポイントです。
紫外線は、肌を守るバリア機能を破壊してしまい、水分を保つ機能にもダメージを与えます。肌の乾燥を悪化させてしまうため、しっかりとUV対策をおこないましょう。
おすすめの紫外線対策は、以下のとおりです。
- 日焼け止めクリームを塗る
- 帽子やサングラス、アームカバーを使用する
- UVカット効果のある衣服を着る
- 日陰で過ごす
- 室内で過ごす
紫外線は窓を通り抜けてしまうため、外出時はもちろん、室内で過ごす際もケアをしましょう。
また曇りの日は晴天時の約60%、雨の日でも30%もの紫外線が降り注いでいると言われています。天気が悪い日であっても、しっかりと外線対策をしてくださいね。
ケア②丁寧な洗顔
肌の乾燥は丁寧な洗浄から始まります。
とくに夏は、皮脂が過剰に分泌しやすい時期。肌の内部の乾燥によって分泌が盛んになってしまっていることも考えられます。
汚れをしっかり洗い落さないと、ニキビや赤みなどの肌トラブルの原因になるうえ、スキンケア成分が浸透しにくくなることも。保湿ケアをしても浸透しなければ効果は半減するため、丁寧に洗顔をおこないましょう。
洗顔のコツは、きめの細かいたっぷりの泡を作り優しく洗うこと。肌に摩擦を起こさないよう、泡を転がすイメージで洗ってくださいね。
ケア③保湿ケア
ベタつきが気になりやすい夏でも、保湿ケアは必須です。
顔や体を清潔にしたあとは、必ず化粧水やローションなどでしっかりと水分を与えましょう。水分を与えた後は、乳液やクリームを塗ります。
乳液やクリームは、不足分の油分を補充する役割に加え、補給した水分が蒸発しないための蓋の役割があります。ベタつきが気になりクリームを使いたくない方は、さっぱりとした乳液でもOKです。
肌の環境や時期に合わせて、スキンケアも変えてみると良いでしょう。
◇夏のおすすめの保湿ケア
成分やケアの方法を正しく理解することで、より効率的に保湿ケアができます。
こちらでは「保湿成分の特徴」や「正しいスキンケアのやり方」を解説します。
①保湿剤の選び方
保湿剤には、さまざまな有効成分が含まれています。肌質や目的に合わせて、適切な保湿剤を選ぶことが大切です。
主な有効成分と特徴は以下の通りです。
- ヒアルロン酸 : 水分を抱え込む。1gで約6リットルもの水分を保持できる
- セラミド:水分を挟み込む。バリア機能を高める
- グリセリン:水分を抱え込む。ベタつきにくい
肌質や肌環境によって向いている成分が異なることがあるので、迷う方は美容部員のようなプロに相談してみるとよいでしょう。
②保湿ケアの方法
乾燥が気になる夏の肌ケアは、正しい方法で行うことが大切です。顔と体に分けて具体的に解説します。
洗顔時 | 洗顔後は非常に乾燥しやすい状態なので、15分以内にフェイスパックを付けるのがおすすめです。朝夜などケアの時間は問いません。化粧水をたっぷり含んだフェイスパックを10分程度つけておきましょう。長時間放置してしまうと、パックが乾燥しかえって肌の水分を吸収してしまう危険性があります。 パック後は水分が蒸発しないよう、さっぱりとした乳液やクリームを塗ると良いでしょう。 |
顔の |
化粧水で水分を補給したのち、乳液やジェルを手のひらで温め、顔の内側から外側に向かって優しくなじませます。最後にクリームを手のひら全体で温め、顔の大きい筋肉に沿ってなじませると仕上がりが良くなります。 |
ボディケア |
入浴後は、背中から足先までしっかりとボディクリームやボディミルクを塗り込みます。ひじやひざ、かかとなど乾燥が気になる部分は重点的に保湿しましょう。手の届かない背中はボディケアブラシを使うと便利ですよ。 |
日常的に正しいケアをすることで、夏の乾燥を回避できます。
朝夜の保湿だけでなく、日中のふとしたタイミングでもケアを意識して、乾燥から肌を守っていきましょう。
◇全身の保湿ケアは「入浴剤」がおすすめ
夏の肌乾燥は、顔だけではありません。紫外線のダメージを受けやすい腕や足、ニキビができやすい背中など全身のケアが必要です。
体の保湿ケアはボディクリームがメジャーですが、入浴後にクリームでベタつくのが苦手な方や背中のような手が届かない部位のケアがうまくできない方もいるでしょう。
そんな方は、保湿成分を含んだ入浴剤を活用するのがおすすめです!
手が届かない部位のほか、ケアをしきれない細かい場所まで保湿成分が行き届きます。
入浴後は乾燥しやすいため、さっぱりしたクリームを塗るのがおすすめです。しかし入浴剤である程度ケアをしているので、さら湯での入浴ほど入念に塗りこむ必要はないでしょう。
◇まとめ
汗や皮脂が多い夏の時期こそ、保湿ケアが必要です。
夏は紫外線やエアコンなど、乾燥しやすい環境。肌の機能に影響を与えてしまい乾燥を導くため、洗顔や入浴後はしっかりと保湿をしてくださいね。紫外線対策のような、日常生活における乾燥対策も必要です。
また全身の保湿ケアを行いたい方は、保湿成分を含んだ入浴剤を使用するのがおすすめ!
お湯につかるだけで全身くまなく保湿ケアができるので、手間と時間を省略できます。入浴後にクリームを塗りたくない方や入浴後のケアが面倒な方はぜひ活用してみてくださいね。
夏こそ肌の土台を整える時。丁寧な保湿ケアで健康的な肌を目指しましょう!