入浴剤の併用はあり?求める効果を絞って理想の入浴剤をみつけよう

入浴剤の併用はあり?求める効果を絞って理想の入浴剤をみつけよう

効果が違う入浴剤を併用してもいいの?
香りや効果など全てに満足できる入浴剤となかなか出会えない。

一見効率的な入浴剤の併用に、少し迷っている方もいるでしょう。
混ぜることで肌トラブルを起こしてしまったら…と不安ですよね。
この記事では、入浴剤の併用をしてもいいのか?という疑問や、1つの入浴剤でも多くの効果に期待ができる入浴剤のポイントについてご紹介します。

■入浴剤は併用しない方がいい


入浴剤は、保温効果や保湿効果、リラックス効果などそれぞれうたっている効果が異なります。
そのため、複数の入浴剤を一緒に使えば全ての効果を得られるのでは?と思う方も多いでしょう。
しかし入浴剤を併用することはあまりおすすめできません。

その理由は、入浴剤は個々に最適な作用や効果、香りで作られており、あくまでも1つだけを使う仕様になっているためです。
せっかく入浴の効果を高める成分が含まれているのに、混ぜてしまうことでそれぞれの作用や効果が低下する恐れがあります。

また入浴剤は、人体への作用が比較的おだやかな「医薬部外品」のため、使い方や分量、効果について基準が定められています。
各々の製品は、基準を満たした上で販売されていますが、複数の入浴剤を混ぜることで、医薬部外品の基準を守れなくなる可能性もあるのです。

複数の入浴剤を混ぜることで、どのような影響があるのか予測が難しいため、入浴剤のメーカー各社も基本的には、複数の入浴剤を併用することはおすすめしていません。

■入浴剤を併用しない方がいい3つの理由


入浴剤の併用はよくないということが分かりましたが、なぜ併用してはいけないのでしょうか。考えられる理由を3つまとめています。
思いがけないトラブルの原因にもなり得ますので、理由もおさえておきましょう。

・入浴剤の効果が低下する


まず1つ目は、各々が持つ効果や効能を十分に得られなくなる可能性がある点です。

入浴剤は基本的に1つで使うものなので、香りや成分、効果も1つで感じられるように作られています。
他の入浴剤と混ぜてしまうと、成分が混ざり合い効果が半減してしまったり、もしくは失ってしまったりして、期待していた効果を得られないことがあります。

また個々では良い香りの入浴剤も、混ざりあうことで複雑な香りになることも…。
入浴剤に色がついている場合は、色も混ざってしまい本来のカラーは失われます。

 

・肌への刺激が強くなる


2つ目は、肌への刺激が増加する可能性が高い点です。

入浴剤の細かな成分を理解し、肌への影響や成分の良し悪しを判断できる方は少ないでしょう。
複雑な成分は組み合わせの相性もあります。
入浴剤を混ぜることで、相性の悪い成分が混ざり合い、肌トラブルを起こしてしまう危険性もあります。

相性の悪い成分と分からず混ぜてしまったり、単純に必要以上の成分がお湯に溶け込んだりすることで、肌への刺激も大きくなります。
肌トラブルが悪化したり、他の肌トラブルを起こしてしまう可能性も否定できません。

 

・故障の原因になることも

3つ目は浴槽や配管を傷めてしまい故障の原因になってしまう可能性がある点です。

入浴剤は肌への影響だけにとらわれがちですが、毎日使用して毎日流している浴槽や配管も影響を受けます。

入浴剤を混ぜることで、成分の濃度が高くなり汚れやすくなったり、成分によっては配管を傷めてしまったりすることがあります。
硫黄成分など、もともと配管を傷めやすい成分もあるため、使用する入浴剤の成分には注意した方がよいでしょう。

また入浴剤の併用は、追い炊き機能を使う方もおすすめしません。
複数の入浴剤が混ざったお湯を何度も循環させるため、通常よりも浴槽や配管が傷んでしまう可能性が考えられます。

■足りないと感じる効果を意識して選ぶ


そもそも入浴剤の併用を考える背景には、1つの入浴剤で効果を感じられなかったり、効果が足りないといった問題があります。

入浴剤にどのような効果を求めているのかを明確にして、それぞれ成分をチェックしてみるとよいかもしれません。

 

・保湿効果を高めたい場合


もっと保湿を高めたいという方は、セラミドやヒアルロン酸はもちろんのこと、ミネラルやオイルが含まれている入浴剤がおすすめです。

肌に優しい保湿成分を検討している場合は、天然由来の植物オイル入りの入浴剤もよいでしょう。
肌への刺激が少ないうえ、自然な香りと潤いの両方に期待ができます。

・保温効果を高めたい場合

お風呂上りに湯冷めをしにくい「保温効果」を高めるためには、ミネラル成分を含んだ入浴剤がおすすめです。

入浴剤に配合されたミネラル成分は、肌の表面にあるたんぱく質と結合し、全身に見えない膜を張ってくれます。
その膜によって保温効果が高まり、湯冷めしにくくなります。

また、とろみが出る入浴剤も効果的です。
いつまでたっても冷めないあんかけのように、とろっとしたお湯はなかなか温度が下がりません。
温かい状態を長時間保てるため、身体の芯から温まることができます。

・洗浄成分が欲しい場合


敏感肌の方の中には、ゴシゴシ洗いを避けるために洗浄成分を含んだ入浴剤を使っている方もいます。

肌への刺激を最小限に抑える効果があるため、おすすめの成分です。
しかし合成界面活性剤など、洗浄力が高すぎる化学成分を含んだ入浴剤は、肌への刺激が強く、肌トラブルを起こしてしまう可能性があります。

肌への刺激が心配な方は、ミネラルや植物由来のオイルなど、無添加でありながら洗浄効果に期待ができる成分を含んだ入浴剤を選ぶとよいでしょう。

・お気に入りの香りにしたい場合


入浴剤の香りは、事前に確認ができないことが多く、使ってみたら自分に合わなかったということもあります。

入浴剤の香りが不安な方は、エッセンシャルオイルと併用できる「無香料」の入浴剤がおすすめです。
無香料であれば、エッセンシャルオイルで自分好みの香りをつけることができます。
気分で香りを変えることもできるため、リラックス効果も高まるでしょう。

エッセンシャルオイルは、「精油」とも呼ばれ、植物のエキスから抽出している自然由来の成分のため肌への刺激が少なく、敏感肌の方でも安心して使えます。

■まとめ


入浴剤は、1つで最大の効果を発揮できるように設計されているため、他の入浴剤と混ぜることで各々が持つ効果を消し合ってしまったり、成分や濃度によって浴槽や配管の故障に繋がってしまったりします。
自分が重視したい、もしくは求める効果を把握することで、数ある入浴剤からある程度絞ることができますよ。
これを機に、自分に合う入浴剤探しをしてみてはいかがでしょうか?

お風呂上りにボディークリームを塗るのが面倒な方はこちら☜