「もっとストレスが解消できる入浴剤ってないの?」
ストレス解消には入浴が効果的と言われていますが、しっかり入浴をしてもなかなか解消されず悩んでいる方も少なくありません。
しかし、そのようなしぶといストレスも「入浴剤」にこだわることで解消されやすくなります。
今回は、ストレス解消の効果に期待ができる入浴剤の特徴や、おすすめの入浴法について解説します。
■入浴とストレスの関係
まずストレス解消法を探す前に、ストレスを感じている状態と入浴の効果について理解しておきましょう。
ストレスには、気温や音などから感じる外部的な要因と、寝不足や不安から感じる内部的な要因があります。どちらにしても体の機能をコントロールしている「自律神経」の乱れが原因です。
ストレスを解消するためには、その原因を避けることが一番ですが、そうもいかなかったりそもそもストレスの原因がわからなかったりします。
そのため、少しでも「ストレスが溜まっている」と感じたときは、リラックスできる環境を自ら整えて対処しなければなりません。
リラックスできているときは、副交感神経を優位にして、自律神経が整っている状態です。
副交感神経とは、夜間やリラックスしているときに活発になる神経で、身体の活動が休憩モードになっているときに優位に働いています。
主に血管を拡張したり、心拍数を下げたりする機能があるため、リラックスには「入浴」が効果的と言われているのです。
このように、もともと入浴をすること自体にリラックス効果があるのですが、毎日使う「入浴剤」を意識すれば、さらに効果を高められます。
入浴剤は、入浴のストレス解消効果を高めてくれるマストアイテムです。
■入浴剤でストレスが解消できる理由
入浴をするだけでもストレス解消になりますが、入浴剤を使うことでさらに効果を高めることができます。その理由は以下の2点の作用があるためです。
・身体が芯から温まるから
・香りに癒されるから
1つずつ解説していきます。
●体が温まるから
お風呂でストレス解消をしたいなら、バスタブにお湯をためてしっかりとお湯に浸かることが大切です。時間がなかったり面倒だったりしてシャワーで済ませてしまうと、身体は休まりません。
入浴でしっかりと温まることで、血管が拡張し血流がよくなったり、リンパの流れがよくなったりとリラックスに欠かせない副交感神経が優位になります。
副交感神経が優位に働く環境が長時間続くほうがリラックスができて、ストレスが解消しやすいです。
●香りに癒されるから
入浴剤の「香り」は、ストレスの軽減をサポートする効果があります。
美味しそうな匂いを嗅いでおなかが空いてきたり、アロマオイルで気分が落ち着いたりするように、「嗅覚」は五感の中でも、直接的に脳に影響を与える感覚です。
香りは、環境や思考などの影響を受けにくくダイレクトに脳に届くため、感情や気分などをコントロールしやすいといえます。癒されたい時や気分を落ち着かせたい時など、求める状態によって香りを変えれば、短時間で効果を実感できるはずです。
入浴だけでもリラックスができますが、好きな香りに包まれることでよりストレスが軽減されるでしょう。
■ストレスを解消できる入浴剤選びのポイント
入浴のストレス解消を、より効果的にするために「入浴剤」は欠かせません。
入浴剤がもたらす効果をもとに、ストレス解消に効果的な入浴剤選びのポイントをご紹介します。
●保温効果の高い入浴剤
ストレス解消の入口は「疲労を回復すること」です。
疲労を取り除くためには、身体の芯から温まり身体の血行をよくすることが大切です。副交感神経を優位にする効果があるほかにも、リンパの流れをよくしたり、全身のコリを解消してくれたりします。
「保温効果」の高い入浴剤は、入浴中はもちろんのこと、入浴後も身体が冷えにくくリラックス効果が長時間継続します。
特に血行を良くする泡が発生する入浴剤や、冷めにくいとろみのある入浴剤であると保温効果が持続しやすいでしょう。
身体が長時間温かい状態であると、睡眠の質も高まりストレス解消と疲労回復の両方に期待ができます。
●リラックス効果のある香りの入浴剤
リラックス効果が高い香りの入浴剤を使うと、より効果的です。代表的な香りはラベンダーやカモミール、ベルガモット、オレンジです。
ただし香りは好みがあり、リラックスに効果的と言われる香りであっても自分に合わない場合があります。入浴剤の香りは自分に合うものを選ぶといいでしょう。
また、入浴剤の香りが苦手な方や、好きな香りの入浴剤に出会えないという方は、「無香料」の入浴剤がおすすめです。
普段使っているエッセンシャルオイルやお気に入りの香りのエッセンシャルオイルがあれば、数滴垂らすだけで好きな香りをつけることができます。
無香料の入浴剤なら気分に合わせて香りを変えることもできるため、飽きにくいかもしれません。
●肌に優しい入浴剤
ストレス解消のための入浴剤は肌に優しいことも必須です。
リラックスがしたいために使用した入浴剤でも、その入浴剤が肌に合わず乾燥や肌荒れなど肌トラブルを起こしてしまっては意味がありません。
肌への刺激が強い「着色料」や「香料」、「防腐剤」など化学成分が入ったものはできるだけ避け、天然由来成分を使用した入浴剤などを使うと安心です。
また保湿力が高い入浴剤であれば、尚よいでしょう。
入浴するだけでカサカサ肌が改善されれば、入浴後のケアの時間も省けるため、睡眠前の時間に余裕が生まれます。
肌に優しく、保湿力の高い入浴剤であれば、入浴後のリラックスタイムを有意義に使えるため、ストレスが解消されやすいといえます。
■ストレス解消ができる入浴の仕方
ストレスを軽減するためには、入浴の仕方も意識しておくとよいです。
より効果的と言われている方法は、37度〜40度くらいのぬるめのお湯に、15〜20分ほどゆっくり浸かることです。
身体への負担が少なく、副交感神経が優位になるためリラックスしやすい状態を保つことができます。
また身体の芯からじっくり温まる効果もあるため、冷えが気になる時や疲れを取りたいときなどにも効果的です。
■まとめ
ストレス解消のための入浴剤についてご紹介しました。
ストレスを解消するためには、身体をリラックス状態にする必要があります。
お湯に浸かり温まるだけでもその効果はありますが、入浴剤をいれることでより効果的にストレス解消ができるでしょう。
効果を高める入浴剤を選ぶ際は、「保温効果が高いこと」「自分に合う香りであること」「肌に優しいこと」がポイントです。
最近疲れているな〜と感じている方は、これを機に入浴剤や入浴法を変えてみてはいかがでしょうか。