クリームを塗っても治らない時ってどうしたらいい?
体の乾燥はケアがしにくく、ボディークリームを塗っても良くならないと対策に悩みますよね。
実は体の乾燥対策はクリームを塗るだけでなく、さまざまなアプローチ法があります。
今回は体の乾燥対策についてご紹介します。今まで意識していなかったことがあればぜひ実践してみてくださいね。
◆体の乾燥原因と対策
体が乾燥する原因は、栄養不足や睡眠不足などの内側からの影響と、空気の乾燥や肌への刺激など外側からの影響があります。考えられる原因は以下の通りです。
【内側の要因】
・生活習慣の乱れ
・睡眠不足
・ストレス
・水分不足
【外側の要因】
・空気の乾燥
・刺激の強いボディーソープ
・ゴシゴシ洗い
・間違ったスキンケア
思い当たるものはありますか?
何気なく送っている日常、またはスキンケアが原因であることがほとんどです。
一見肌の乾燥とは関係がないように思えることも、実は影響を及ぼしているということがあります。
ぜひ見直してみてください。
◆内側からの乾燥対策
思い当たる原因が身体の内側からの影響だった場合の対処法をみていきましょう。
💚バランスの良い食事を心がける
食べる物から身体が作られているといっても過言ではないくらい、非常に重要な役割を果たしている「食事」。日ごろから栄養バランスを意識して食事ができていますか?
肌の乾燥をはじめとする肌トラブルは、食事からの栄養が不足していることも原因のひとつです。
とくに肌づくりのサポートをする「タンパク質」や「ビタミン類」、「ビタミンA」、「亜鉛」は意識的に摂取したい栄養素。何気なく摂取している食事ですが、肌へいい影響を与えてくれる成分を知り、意識するだけで変わってくるはずです。
一方、現代の食事で過剰に摂取しやすい「塩分」や「糖分」は肌の乾燥や肌荒れの原因になりやすい成分です。ファストフードやラーメン、丼ものなど手軽に食べられる食事ほど多く含まれがちです。
和食を中心とした栄養バランスのいい食事を心がけましょう。
💚水分補給をする
日常で摂取している水分は、身体の内部のほか肌へも供給されています。
体内の水分量が不足すると肌へ十分な水分が行き届かなかったり、体内の老廃物が排出されず肌や体調の不調に繋がります。
肌の乾燥対策に向いている飲み物は、水か白湯です。
豆乳やトマトジュース、甘酒なども肌にいいとされる成分が含まれていますが、乾燥の改善を目的とした水分補給にはあまり向いていません。美容効果のために飲む飲料は1日1杯程度にしておくほうがよいでしょう。
また摂取する水の量は、1日に最低1リットルが好ましいといわれています。
一度に大量の水分を摂るのではなく、コップ1杯ほどの量をこまめに摂取するほうが効果的です。
睡眠時は身体が乾燥するので、起床後や就寝前の1杯は意識して摂取してくださいね。
💚睡眠を十分にとる
肌の調子を整えるためには良質な睡眠も欠かせません。
肌の再生や回復に大きな影響を与える「成長ホルモン」は、最初に訪れるノンレム睡眠(深い眠り)の際に多く分泌されるといわれています。
最初のノンレム睡眠は、就寝後3時間の間におとずれることが多いため、布団に入ってすぐにぐっすり眠れることが重要です。
良質な睡眠は、肌の乾燥やその他の肌トラブルはもちろんのこと、体調面でも良い効果に期待ができます。
食事はなるべく寝る2時間前までに済ませたり、入浴でしっかりと身体を温めておくと睡眠の質が向上し、肌トラブルの改善に繋がるでしょう。
💚血行を良くする
身体が冷えると、血行が滞り新陳代謝が悪くなるため肌が乾燥しやすくなることがあります。
血行をよくするためには身体を温めることが一番です。
日常の生活で身体を冷やさないように対策を行ったり、温かい食事を意識したりすると冷えの改善に繋がります。
またお風呂でしっかりお湯に浸かることも効果的です。
設定温度はぬるめ(38〜40℃)で、15分〜20分浸かると身体全体がしっかりと温まります。
温度の高いお湯に浸かった方が温まるのでは?と思う方もいますが、実は熱すぎるお湯は必要な皮脂を落としてしまうため逆効果。
体の乾燥が気になる際の入浴は、ぬるめのお湯にしっかりと浸かる方が高い効果に期待ができるでしょう。
◆外側からの乾燥対策
体の乾燥対策は外側からのケアも必要です。ひとつずつみていきましょう。
💚スキンケアを行う
入浴後、体の保湿ケアを行っていますか?
身体も顔と同じくスキンケアが必要です。
入浴後の肌は毛穴が開いていること、また皮膚が柔らかくなっていることでスキンケア成分が吸収されやすい状態になっています。その状態での保湿ケアは非常に有効です。
成分を補給する意外にも肌の水分が蒸発するのを防いだり、洗い流してしまった必要な油分の補充をしてくれたりします。
お風呂上りのケアに限らず、お風呂から出る前の身体が濡れた状態で塗る保湿クリームやオイルも販売されているため、入浴後のケアに効果を感じられない方は試してみるとよいでしょう。
💚部屋の加湿をする
夏や冬は気温の調節のためにエアコンを使用する時間が長くなり、部屋が乾燥し、体の乾燥に繋がる可能性があります。
空気の乾燥は体の水分も蒸発させてしまうため、特に空気が乾燥しやすい冬は加湿は必須です。
肌の潤いを保ちやすい湿度は60%〜70%。その他、乾燥はウイルスが活性化することもあるため、体調管理のためにも最低でも50%以上の湿度を保つといいとされています。
エアコンの使用を控えるのはなかなか難しいですから、体の乾燥や体調のためにも加湿器は積極的に使用してください。
💚肌に優しいボディーソープを使う
肌が乾燥しているときは保湿効果が高く、刺激の少ないボディーソープを使いましょう。
「無添加」や「自然由来」、また「子供にも使える」といった記載があるボディーソープは低刺激であることが多いです。
また摩擦の少ないスポンジで身体を洗ったり、泡のボディーソープを使い手で洗ったりするとより乾燥を防げます。
刺激の強い成分と共に肌に直接刺激を与えてしまうゴシゴシ洗いを避けると、乾燥が改善しやすくなります。
💚保湿効果のある入浴剤を使う
お風呂はシャワーで済まさずしっかりとお湯に浸かることが大切です。
さら湯でも入浴効果は得られますが、乾燥が気になる際は保湿効果のある入浴剤を使うと改善しやすいです。
ただし化学成分を含んだ刺激の強い入浴剤を使うとかえって乾燥を引き起こしてしまうことがあるため、入浴剤選びは慎重に行うことをおすすめします。
たとえば「自然由来」や「無添加」などの成分を主とした入浴剤であると安心です。
また保湿成分を含んだ入浴剤はもちろんのこと、保温効果のある入浴剤も効果的です。
入浴後もしばらくの間体が温かければ、美肌に欠かせない良質な睡眠にも繋がります。
◆身体の乾燥対策は「入浴剤」が最も効果的
毎日入るお風呂は、全身の保湿ケアができる絶好のタイミングです。
しっかりとお湯に浸かることが前提のため、入浴効果を高める「入浴剤」にはこだわるといいでしょう。
日々の疲れを癒しながら全身の乾燥ケアが行えます。
体の乾燥の改善に期待ができる入浴剤の効果は以下の通り。
・保湿効果
・血行促進効果
・洗浄効果
入浴中のケアは、手の届かない背中などの箇所もケアができるためムダがありません。
また「入浴後にクリームを塗ってべたつきたくない」、「保湿ケアが面倒」という方にもおすすめです。
◆まとめ
体の乾燥の改善法についてご紹介しました。
肌の乾燥の原因はひとつではありません。
食生活や睡眠、ストレスなどの内的要因と、刺激や空気の乾燥といった外的要因があります。
思い当たる原因の対策はもちろんですが、その他の要因に対しても予防しておくと美しい肌を保つことができるでしょう。
中でも毎日入る「お風呂」は、乾燥対策を行える絶好のタイミング。保湿や保温効果のある入浴剤を使えばいつものお風呂で「ながら保湿」が叶います。
体の乾燥が気になる方は、ぜひ入浴剤にもこだわってみてくださいね。