エアコンを使うとなんだか肌がピリピリする。
肌が乾燥してかゆい。
エアコンは心地よい空間を作ってくれる一方で、肌の乾燥を引き起こしやすいというデメリットもあります。
しかし異常気象が気になる昨今、室内の温度を調整する「エアコン」はなくてはならない家電の一つ。
「使わない」というのはなかなか難しい環境です。
この記事ではエアコンによる乾燥対策や保湿ケアについて解説しています。
エアコンと上手に付き合うための保湿グッズもご紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
❐エアコンで部屋が乾燥する原因は?
エアコンの暖房や冷房は、他の機器より乾燥を引き起こしやすい傾向にあります。
それはエアコンの仕組みや作用によるものなので、乾燥しないこと自体が難しいのも事実。
夏と冬それぞれがもたらすエアコンの乾燥について知っておきましょう。
●夏のエアコンによって乾燥してしまう原因
夏の場合は、冷たい風を送る「冷房」機能の仕組みによって部屋が乾燥しやすい傾向にあります。
冷房は、室内の熱い空気を外に出し、冷たくしてから室内に取り込みます。
熱い空気は比較的水分を多く含んでいますが、その水分と一緒に外に放出してしまうのが原因。
水分を多く含むことのできない冷たい空気に変えて、部屋に取り込むため空気中の水分が減少してしまうのです。
空気中の水分量が減れば、必然的に皮膚の水分が蒸発。肌の乾燥を引き起こします。
●冬のエアコンによって乾燥してしまう原因
空気中の水分は、温度が低くなればなるほど少なくなる傾向にあります。
それは、空気の温度によって水分を保有できるキャパシティが異なる性質があるからです。
そのため、もともと気温の下がる冬は乾燥しがち。
エアコンによって空気は温められますが、エアコンの風は直接温度を上げているだけですから水分を含みません。
乾燥している空気をただただ温めているだけです。
湿度が高い中で気温があがれば、空気中に水分を蓄えられますが、それが叶わないため水分が不足します。
洗濯物や皮膚などの水分が蒸発しやすい環境になり、乾燥を引き起こします。
❐エアコンで乾燥させないためにできること
エアコンによって肌の乾燥が気になる際は、部屋を乾燥させない工夫をしたり、肌の保湿ケアを積極的に行ったりするなど対策をしましょう。
とくに夏や冬ともにエアコンを使用する方は、1年を通して乾燥対策を行うと効果的です。
●エアコン以外の暖房機器を使う
冬のエアコンで乾燥を感じやすい方は、他の暖房機器も検討してみましょう。
エアコンは、短時間で部屋中が温まるというメリットがある一方、ただ空気を温めるだけなので水分量は増えません。
水分量は増えるどころか下がる傾向にあります。
暖房機器をエアコンではなく、石油ストーブや石油ヒーターに変えると、乾燥が改善することも。
これらは部屋を暖めると同時に水蒸気も発生させるため、空気中の水分を補給してくれます。
さらに、ストーブの上に水を入れたやかんなどを置いて水分を蒸発させれば、より湿度を上げられるでしょう。
●加湿器を使用する
エアコンを使う際の必須アイテムと言ってもいいほど重要なのが「加湿器」。
部屋が乾燥するなら加湿をする!という単純な水分補給法です。
部屋を加湿することで、肌の水分の蒸発を防ぐため乾燥肌になりにくいです。
加湿の目安は、肌の水分を保ちやすい湿度60%。
加湿器の設定湿度を調節しながら、使用すると効果的です。
●観葉植物を置く
観葉植物には、根から水分を吸って葉から水分を蒸発させる「蒸散作用」があり、空気中の水分量を補ってくれる効果があります。
どんな環境であっても、植物を育てるためには水をあたえるはず。
その水分がめぐりめぐって部屋の加湿をサポートしてくれます。
観葉植物の蒸散は、冬より夏のほうが活発的。
夏のエアコンによる乾燥が気になる際には、観葉植物の力を借りるのもいいかもしれません。
●肌の保湿ケアをしっかりとおこなう
エアコンによって部屋が乾燥すると、皮膚の水分が蒸発し乾燥肌を引き起こします。
部屋の乾燥対策を行うと同時に、肌の保湿ケアを行うとより効果的です。
全身の保湿ケアはボディークリームや、ローションなどが一般的。
手の届かない背中などのケアに苦労している方は、保湿力の高い入浴剤を使うのも一つの手です。
❐それでも改善しない時は…
部屋の加湿、肌の保湿ケアの両方の対策を行っても乾燥肌が改善されない時は、「シャワーヘッド」に注目してみましょう。
ウルトラファインバブルという、髪の毛の1/1000の小さな泡を発生させるシャワーヘッドは保湿効果に期待ができます。
ウルトラファインバブルは、マイナスの電荷を帯びる性質のため、肌のプラス電荷に付着し肌の表面をコーティング。
入浴後の水分の蒸発を防ぎ、水分を保った肌をキープしやすくなります。
手の届かない背中やパサパサ髪などの保湿ケアも可能です。
また超微細な気泡を含んだシャワーの水は、たっぷりの酸素を含んだまま肌の奥まで浸透します。
体の隅々までたっぷりの酸素を含んだ血液が循環されるため、冷えが改善したり肌のターンオーバーが整ったりする効果があります。
乾燥はもちろんのこと、肌トラブルの改善にも繋がるでしょう。
❐まとめ
エアコンによる乾燥対策や保湿アイテムについてご紹介しました。
エアコンは部屋の水分を補給したり、水分を保つ機能がないため、使用時は部屋の湿度を上げるための工夫が必要です。
また肌の乾燥が気になる際は、直接的な保湿ケアも重要。
クリームやローションなども効果的ですが、全身をくまなく保湿するためには保湿力の高い入浴剤やウルトラファインバブルを発生させるシャワーヘッドがおすすめ。
入浴後の手間も省けるため、効率よくケアができますよ。
エアコンで肌が乾燥してしまう方は、ぜひお試しください♪