自分のすっぱいような体臭が気になり、周囲の目が気になったり集中できなかったりすることはありませんか?
体臭は自分だけでなく周囲の方にも不快感を与えてしまうため、なるべく抑えたいですよね。
しかしケアをしてもなかなか改善されず、悩んでいる方も少なくありません。
実はすっぱいような体臭は、生活習慣のちょっとした工夫で改善されます。
この記事ではすっぱいような体臭がする原因と対策を解説しています。体臭を気にせず人との交流を楽しみたい方はぜひ参考にしてください。
◇すっぱい匂いがする体臭の原因は?
すっぱさを感じる体臭は、「汗」と「皮脂」が原因です。
もともと汗や皮脂は無臭ですが、皮膚上にいる“常在菌”が汗や皮脂に含まれる脂質やたんぱく質に作用することで、すっぱいようなイヤな匂いを放ちます。
さらに菌は皮脂や汚れ、汗の成分をエサにして増殖するため、時間の経過と共にニオイは強くなります。
また以下も体臭がすっぱいニオイになる原因です。
- 皮膚の皮脂や汚れの蓄積
- 汗腺機能の衰え
- 脂質や糖質が多い食事
- 飲酒や禁煙
菌のエサとなる汚れの蓄積はもちろんのこと、日常であまり汗をかかず汗腺機能が衰えている場合も注意が必要です。
汗をあまりかかない人の汗は、老廃物を多く含んでいることが多く菌の増殖を促したり、老廃物が酸化して匂いやすくなります。
また脂質や糖質が多い食事や飲酒は、常在菌のエサとなる「皮脂」の分泌を促すため注意が必要です。
強いニオイの原因にもなるため食事の内容やお酒の量も気にしておくとよいでしょう。
◇男性と女性、汗の匂いはどちらがキツい?
身体のニオイは、女性よりも男性の方がキツくなりやすい傾向にあります。
なぜなら男性は女性よりも皮脂の分泌量が多いからです。
男性は皮脂の分泌を促す男性ホルモンが活発に働きます。ニオイの原因となる皮膚の常在菌は、皮脂をエサにするため菌がより増殖しやすくニオイが強くなります。
ただし女性も男性ホルモンは分泌されます。
ホルモンバランスによって皮脂量が盛んになる時期があるため、汗の匂いが気になる際は対策が必要です。
◇すっぱい匂いの汗は病気?
すっぱい匂いの汗は「糖尿病」のサインの可能性があります。
糖尿病の症状が進むと、糖の代謝が滞り脂肪がエネルギー源として使われます。その際に生成される「ケトン体」という物質がすっぱい匂いを発生させるため、汗や体臭がすっぱくなる現象が起きます。
ただし体臭が気になるだけで病気と判断するのは好ましくありません。
これから紹介する改善法を試したり、健康診断を受けるなどの対策をとるとよいでしょう。
◇体臭がすっぱい時の対策法
体臭は自分だけでなく近くにいる人にも不快感を与えてしまうため、なるべく早く治したいですよね。
今日からできる簡単な「すっぱいニオイ対策」を紹介します。
対策①定期的に汗をかく習慣を身に付ける
すっぱいニオイにつながる「ドロドロ汗」を解消させるためには、日頃から汗をかき汗腺を鍛えることが効果的です。
定期的に運動をしたり、サウナに入ったりするなどして発汗力を高めましょう。
日常生活の中で汗をかきやすいのは「お風呂」です。中でも発汗を促す「高温反復法」がおすすめ!
高温反復法は、42〜43℃の少し熱めのお湯で行います。
<高温反復法>
- 3分間の全身浴
- 3分間休憩(浴槽から出る)
- 再度3分間全身浴
- 3分間休憩(浴槽から出る)
また入浴剤や粗塩、日本酒など発汗を促す効果があるアイテムを使うと、より汗をかきやすくなります。
汗腺が鍛えられ頻繁に汗をかくようになると、ベタベタ汗がサラリとした汗に変化してくるはずです。汗の匂いと共にベタつきが気になる方は汗をかく工夫をしてみましょう。
対策②食事を見直す
ニオイを悪化させる原因の一つに「皮脂量」があります。
以下のような食事や食べ物は過剰に皮脂を分泌させてしまう可能性があるため、ニオイを抑えたい時にはなるべく避けましょう。
- 揚げ物
- ファストフード
- 肉類
- お菓子
- お酒
油っぽい食べ物はもちろんのこと、動物性の脂肪やアルコールの過剰摂取も脂質が多く含まれるため皮脂量の増加につながります。
なるべく野菜や魚を中心とした食事にしたりアルコールを控えたりすると、皮脂量が調整されニオイが軽減につながるでしょう。
対策③体を清潔に保つ
汗は長時間放置するほど菌が増殖するため、ニオイが強くなる傾向にあります。
そのため汗をかいたらなるべく早くふき取り、身体を清潔に保つことが大切です。通気性の良い衣服を着用することも効果的です。
また体臭につながる皮脂や汚れを洗い落とす“バスタイム”は、ニオイ対策に欠かせない生活習慣です。特にニオイを発生させやすいアポクリン腺(汗腺)が多いワキやデリケートゾーンなどは、より丁寧に洗いましょう。
ただしボディーソープの洗浄力の強さには注意が必要です。 洗浄成分が強いボディーソープは、汚れと共に肌に必要な皮脂も洗い落としてしまい乾燥を引き起こしてしまうことがあります。
肌は乾燥すると皮脂を分泌させるため、かえってニオイの原因になることも。水分と皮脂のバランスを保つケアが大切です。
その他にも洗浄成分の入った入浴剤や洗浄効果のあるシャワーヘッドなど、身体の汚れを落としてくれる製品は数多くあります。肌を清潔にするだけでなく保湿効果にも期待ができるため、ニオイを発生させにくい肌を目指せます。
対策④デオドラントグッズを活用する
ニオイの原因となる汗を抑えるデオドラントスプレー(制汗剤)もニオイ対策に有効です。
汗の量をコントロールする他に、ニオイの原因となる菌の繁殖を抑える成分や、ニオイを吸収する成分が含まれているため体臭を予防できます。
デオドラントスプレー(制汗剤) | ニオイの原因となる汗を止める効果があるスプレー。固形タイプや液体タイプ、クリームタイプもある。殺菌・抗菌効果を含んでいるものが多い。 |
デオドラント石鹸 | 汗や加齢臭など体臭が気になる方に向けた石鹸。殺菌効果や抗菌効果、消臭効果のある成分を含み、ニオイの原因に直接アプローチします。 |
ただしデオドラントスプレーは、本来外に出すべき汗を強制的に抑えているため、あくまで補佐的・臨時的アイテムとして活用するほうがよいでしょう。
なるべく汗の質そのものを改善したり皮膚を清潔に保ったりするなど、ニオイの根本的な改善を試みるのがおすすめです。
◇体臭改善はバスタイムが効率的!
汗のすっぱいニオイが気になる時は、バスタイムを有効に活用しましょう。
体臭改善にバスタイムがおすすめな理由と効果は以下の通りです。
発汗効果がある |
激しい運動をせずに汗をかけます。毛穴に詰まった皮脂や汚れなどの老廃物を含んだドロドロ汗を排出。ニオイの原因となる菌のエサを除去できます。 |
皮膚の汚れを落としやすい | 蒸気によって毛穴が開くため、皮膚の汚れが落ちやすい環境です。ニオイにつながる皮脂を分泌させる「皮脂腺」や「汗腺(アポクリン腺)」は毛穴に開口しているため、毛穴が開くことでより洗浄しやすくなります。 |
全身を洗浄できる | 自分では手が届かない部位やケアが行き届きにくい部位など、全身くまなく洗浄できます。洗浄成分を含んだ入浴剤や、毛穴の汚れを落とすシャワーを使うと効果的です。 |
体臭や汗のすっぱい匂いが気になる際は、バスグッズを見直してみるのも1つの方法です。
中でも毛穴よりも小さな気泡(ウルトラファインバブル)を発生させるシャワーヘッドは、ニオイ対策として有効なバスグッズです。 シャワーを浴びるだけである程度汚れが落ちるため、洗浄成分の強いボディーソープを使う必要がありません。
肌に余計な刺激を与えずに済むため、乾燥や肌荒れを引き起こすことも少ないでしょう。
◇まとめ
すっぱい匂いがする体臭の原因と対策を紹介しました。
汗や皮脂汚れ、常在菌の存在が嫌なニオイを発生させています。
汗をかいたらなるべく早く拭きとることはもちろん、汗をかく習慣や食生活を意識することもニオイ対策として有効です。
中でも「バスタイム」は全身のニオイ対策ができる絶好のタイミング! 洗浄効果のある成分を含んだ入浴剤や、毛穴の奥の汚れも落とすシャワーヘッドを使えば、皮膚をより清潔に保てます。
ニオイが気になる方も匂う前に予防したい方も、ぜひこの機会に嫌なニオイを防げるバスグッズを検討してみてくださいね。